オルケスタ・アウロラ(2009年6月26日 19:00〜 草月ホール)

ピアノの青木菜穂子、ヴァイオリンの会田桃子の二人が率いる新しいグループ、オルケスタ・アウロラのCD発売記念コンサートに行ってきた。
演奏力の高さはもともと十分予想できるメンバーが揃っており、実際期待通りのすばらしい演奏。既存曲の編曲のレベルが高かった上に、何よりオリジナル曲がどれも魅力的だった。
実は、彼女たちにとっても恩人であり師でもあった石川浩司さんが亡くなった直後で、しかも青木菜穂子がブエノスアイレスで師事したピアニストのエミリオ・デ・ラ・ペーニャの訃報も届いたばかり。二人に捧げて演奏された「アディオス・ノニーノ」の慟哭と透き通った美しさは胸に迫るものがあった。
一方で、悲しみはこの一曲のみに込め、他の曲は前向きで清清しい気分をもたらしてくれる演奏だった。
第二部で登場したゲストのワルテル・チノ・ラボルデとディエゴ・クイッコのパフォーマンスは圧倒的!また、何曲かで登場したダンスの亮&葉月は、ダンスがよくわからない私から見てもすばらしい。個人的には「オリジェーラ」のような下町風のダンスの切れが良かった。

(2009-07-21追記)
ラティーナ8月号に、私の執筆したこのコンサートのライブ評が掲載されています。よろしければぜひご一読を。
[Posted on 2009-07-02]

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