98.5.24更新
MADE IN BUENOS AIRES
FEDERICO-MALVICINO-CEVASCO
JAZZ & FUSION, MGA007, Argentina
CONCIERTO PARA BANDONEON Y ORQUESTA (Astor Piazzolla)
1.1er Movimento (allegro marcato)
2.2do Movimento (moderato)
3.3er Movimento (presto)
4.MADE IN BUENOS AIRES (H. Malvicino)
5.FLORES NEGRAS (Julio De Caro)
6.NEW TANGO No1 (H. Malvicino)
7.MILONGA DEL CHE (H. Malvicino - E. Blasquez)
8.ERMANOS TAN JOVENES (L. Federico)
9.BUENOS AIRES TODAY (H. Malvicino)

Leopoldo Federico (bn), Horacio Malvicino (g), Adalverto Cevasco (b)

  • 1-4, 7, 9:トリオ
  • 5, 8:バンドネオンソロ
  • 6:ギター&ベースのデュオ

このトリオのメンバーは

レオポルド・フェデリコ
ピアソラの1955年のグループ「ブエノスアイレス八重奏団」に参加、現代最高のバンドネオン奏者の一人
オラシオ・マルビチーノ
同じく「ブエノスアイレス八重奏団」をはじめ、その後もたびたびピアソラのグループに参加したギタリスト
アダルベルト・セバスコ
70年代のピアソラのジャズ/ロック寄りのグループに参加したベーシスト
と、いずれもピアソラゆかりの精鋭です。

私としては今まで、タンゴにエレクトリックベースの組み合わせはどうもイマイチと思っていたのですが、これを聴いて考えが変わりました。セバスコによる、弦をパーカッシブに叩く奏法(これをチョッパーと呼んで良いのだろうか)がこれほどうまくはまるとは!マルビチーノのギターもなかなか良く、しかもフェデリコはタンゴそのもの。響きは斬新なのに珍奇なところはなく、さすが超つわものの3人、と思いました。

本来バンドネオンとクラシックのオーケストラで演奏される「バンドネオンのためのコンチェルト」が、このCDではマルビチーノの編曲によるトリオで演奏されます。最小限の編成で、曲の骨格をしっかりとつかんだ物になっています。5, 8のバンドネオンソロもさすがフェデリコ、凄いです。


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アストル・ピアソラ | 手持ちCDリスト〜他のアーティスト編〜
吉村俊司(東京都)

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