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2002年に聴いたCDから(タンゴ編2)〜行きあたりばったり音楽談議(12)


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はじめに

予告通り年明けにずれ込んでしまいましたが、2002年に聴いたCDからタンゴ関係の続きをご紹介します。

タンゴ編 2

ギターによるピアソラ

豊かな音楽性と超絶技巧を誇るギタリスト、フアンホ・ドミンゲスのピアソラ作品集です。大半の曲が多重録音による一人ギター・アンサンブルですが、ほとんど譜面は書かずにヘッドアレンジで重ねていったものなのだそうです。ギターならではの歯切れの良いリズム、7弦ギターによる重厚な低音、美しいメロディーとスリリングな即興など、聴き応え十分。ギターによるタンゴの一つの頂点と言えるかもしれません。

ラティーナの作った新レーベル"MUSAS"からのリリース第1弾です。

ギターとバンドネオンの親密な対話

フアンホが続いてしまいました。名バンドネオン奏者フリオ・パネとの二重奏です。リラックスした親密な雰囲気で、アレンジも比較的オーソドックスですが、所々凄い技巧もちりばめられています。

日本発のオルケスタ・ティピカ

懐古趣味ではなく今日の表現としてのオルケスタ・ティピカを目指す試みの、一つのマイルストーンとしてのライブ盤です。編曲面ではまだ既存のスタイルを踏襲している部分もありますが、出てくる音は他でもない彼等ならではのものと言えるでしょう。

オリジナル曲も素晴らしい日本人ヴァイオリン奏者

ヴァイオリン奏者、古橋ユキさんの、ブエノスアイレスの優秀なミュージシャンを迎えての堂々のリーダー作です。彼女の冴えたソロがたっぷりと聴ける上、自身の作品2曲は曲、演奏とも素晴らしいものがあります。

タンゴの向こう側に見えるものは…

ヴァイオリン奏者、喜多直毅さんのソロ・アルバム。ギターやピアノとのデュオ、ギター、コントラバスとのトリオ、無伴奏ソロといった編成で、スリリングな演奏が聴けます。タンゴ編 1でご紹介したThe Tangophobicsがタンゴに踏みとどまりながらさまざまな表現を模索しているのに対し、こちらではタンゴの枠を飛び越えてその向こう側の音楽を展開しています。

ピアソラの幻の名ライブ盤、ついに復刻なる

ピアソラのヨーロッパでの活動から新生キンテートの始動に至るまでの、代表的な4枚のアルバムを2枚のCDに収めたものです。何といってもライブ盤『オランピア77』が収録されているのが素晴らしい!詳しくはリベルタンゴの時代〜行きあたりばったり音楽談議(10)をご一読ください。

ロビーラ登場

アルゼンチン・ソニーから"Tangos del Sur"というタイトルで復刻CDが多数リリースされました。モノによっては既存の編集盤の焼き直しだったりして、方針を疑わざるを得ないところもありますが、いくつか貴重な盤も含まれていて侮れません。

中でも個人的に最も嬉しかったもののうちの1枚が、このエドゥアルド・ロビーラのCDです。最近再評価の気運高まるロビーラの、1960年代前半における大編成(弦+ピアノ+バンドネオン)の録音が集められています。独自のタンゴ観、古典的なクラシックへの指向性、現代音楽への傾倒など、彼のいろいろな側面が伺えます。

なお、同じシリーズ内の"Reynaldo Nichele" (2-493842)も同様に嬉しかったもの。こちらでは古典タンゴに対するロビーラの編曲、演奏が聴けます。

というわけで

以上、2回にわたって2002年に聴いたCDからタンゴのおすすめ品をご紹介しました。多分に個人的趣味に偏っていますが、一つの参考としてお役立て頂ければ幸いです。なお、次回はタンゴ以外のジャンルのCDをご紹介します。

(2003年1月4日作成)

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