2000年7月度月間報告

目次

音楽的実演鑑賞

エル・タンゴ・ビーボ at なかがわ

ピアノとコントラバスのデュオによるタンゴ。相変わらず渋い曲目の数々で、 何とも味わい深い演奏が堪能できた。 ゲストは歌手の堀尾暁子さんとヴァイオリンの会田桃子さん。

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エル・タンゴ・ビーボのホームページ

オマール・バレンテ楽団

予想していたよりずっと重厚な音で、とても良かった。 バレンテの (やや過剰な) エンターテイナーぶりにも驚かされた。

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音盤購入

パゴーヂ・ジャズ・サルヂーニャス・クラブ

ブラジル人強力インスト集団の、楽しくもノリノリで格好良い演奏。 1曲目からめくるめく展開!

GARY BURTON / LIBERTANGO

ピアソラの生前にモントルーで歴史的共演を果たしたこともあるゲイリー・バートンの、ピアソラに捧げる2枚目のアルバム。 悪くはないのだが、キンテートで完成されたアレンジに無理矢理ヴィブラフォンを絡めた、という感じが否めない。

オルケスタ・アストロリコ / ZUM

日本を代表するタンゴ楽団の一つ、オルケスタ・アストロリコが毎年行なっている 「ピアソラ・メモリアル・コンサート」の1999年のライブ録音。 オスバルド・レケーナらによるオリジナル・アレンジが秀逸で、 弦セクションの美しさも素晴らしい。
アストロリコのホームページ

JULIO PANE TRIO / A LAS ORQUESTAS

実力派バンドネオン奏者フリオ・パネの待ちに待ったリーダー作。 1曲目の「エル・アンダリエゴ」で早くもノックアウトされてしまう! 超推薦盤!!

アストル・ピアソラ / アストル・ピアソラの輝かしき軌跡

ピアソラのポリドール / フィリップス音源 (1964-67, 1977) から選曲されたベスト盤。 曲目がやや渋めであるが、演奏スタイルもバラエティに富み、入門盤としておすすめ。 2曲だけ収録されているコンフント・エレクトロニコによる1977年のライブ録音は、 感動的な素晴しい演奏で、ファン必聴と言える。

アストル・ピアソラ、オラシオ・フェレール / エン・ペルソナ

BMGからRCAおよびミランに残されたピアソラの録音が一挙に再発された。 その中でも一番の目玉はこの1枚であろう。 ピアソラ=フェレールの一連の作品をピアソラのバンドネオン・ ソロとフェレールの朗読で聴かせるもので、 目の前で二人が演じてくれているような身近さと、 バンドネオンの崇高な響き、極めて音楽的なフェレールの語り口が素晴らしい。 1970年の録音。

タンゴ--ガルデルの亡命 オリジナル・サウンドトラック

ピアソラが手がけた映画音楽の中でも最も重要な位置を占める作品の一つ。 前半はこの映画の監督でもあるフェルナンド・E・ソラナスと ホセ・ルイス・カスティニェイラ・デ・ディオスの作品で、 後半がピアソラの作、演奏。 「愛のデュオ」「不在」の情感は圧倒的 (映像が一緒だともっと強烈なのだが…現在ビデオは廃盤とのこと)。 1985年の作品。

ラテンアメリカ 光と影の詩 オリジナル・サウンドトラック

エグベルト・ジスモンチ、アストル・ピアソラ、 フェルナンド・E・ソラナスの作曲によるもので、 3人の作曲家の個性がそれぞれ現れており、興味深い。 なお、ピアソラはこの映画が撮られる直前に倒れてしまったため、 書き下ろしではない作品が使用され、演奏もネストル・マルコーニが担当。 1990年の作品。

なお、この他BMGからは

が7月にリリースされた。8月にはさらに4枚。

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音楽的映像鑑賞

タンゴ史の真実

タンゴ史上の巨人たちが映像で登場し、非常に見応えがある。 中でもファン・ダリエンソの指揮は強烈なインパクト。プグリエーセらも良い。 話の内容に対して映像の年代がずれてしまっている部分があり、若干異和感があるが、 そもそも1970年代以前の映像はほとんど残っていないのであろう。

アストル・ピアソラの芸術と人生

ピアソラの生涯を映像で綴ったもの。 関係者の証言は興味深いものが多数あるが、次々と切り替わりちょっとめまぐるしい。 貴重な映像も多数。 ピアソラの演奏する姿はそれだけで見る者を熱くさせるものがあり、 どれも素晴らしい。 話題と映像の年代のずれは、上記『タンゴ史の真実』同様止むを得ないものなのであろう。

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美味なる物、美味なる店

銀河高原ビール ブラウン (ドイツ・クラシック)

もともと銀河高原ビールのヴァイツェンは、好きで良く飲んでいるのだが、 最近になって近所の酒屋でこのブラウンを発見。 早速購入して飲んでみるとこれがメチャウマで、 以前ドイツを旅行した際にミュンヘンのビヤホールで飲んだ味にかなり近い気がする。 でも、今のところ置いてある店が非常に少い (というか1軒しか知らない)。 絶対に消えないでほしいと切に願う今日このごろなのであった。

ラタトゥイユ

夏野菜たっぷりの煮込み。先日自分で作ったらかなり上出来で、家族にも好評。 冷たくしてパンと一緒、というのが最高。

浜田山・さか井の鰻蒲焼

土用の丑の日はやっぱり鰻。 我が家では、井の頭線浜田山駅から徒歩3分程度のところにある 「さか井」の蒲焼を持ち帰りで賞味。 鰻は肉厚でふっくらと柔らかく、絶品。 タレがかなり甘味を抑えてあるのもうれしい。

余談だが、さか井で教えてもらった持ち帰りの鰻の温め方。 フライパンに少量の水を入れ、その上にアルミホイルを敷いてから鰻を並べ、 ふたをして火にかける。要は蒸す感じ。 電子レンジで温めるよりふっくら仕上がって、はるかに美味しい。 アルミホイルは大き目に使い、水が直接侵入しないように注意すること。

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その他、雑感

ピアソラの命日、学研プラッツによる粗悪盤リリース問題など、 7月も書きたいことはいろいろあったが書ききれずに今日に至る (命日にちなんで掲示板に書いた雑文は、今更ながら本編ページにもアップする予定)。

6月で予告したCDのトラックリストは、現在データベース化に着手したところなので、 もうじき少しずつでも公開できると思う。

ところで、私の母校、札幌南高校の野球部が甲子園に出ることになった。 旧制中学時代に2度出場経験はあるものの、その後は全く縁がなく、 何と61年ぶりの出場となった (掲示板に2度目と書いたが誤りで、3度目であった)。 実はあまり野球には興味がない方なのだが、 やっぱり母校の活躍となるとわけもなく盛り上がるもので、自分でも意外。


吉村俊司(東京都)

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リンクはご自由にしていただいて結構です。 最終更新: Aug 01, 2000