よしむらのページ / アストル・ピアソラ
2000年8月6日、15:00〜21:00の6時間にわたってNHK-FMでピアソラが特集されます。
このたび、この放送の監修者・斎藤充正さんが、
当日の放送曲目リストを公開して下さいました。
なんと! 全曲について音源のレコード/CD番号まで付記されています。
特集「ピアソラ・真夏の誘惑」
2000年8月6日(日)15:00〜21:00 NHK-FM
テーマ曲
ミケランジェロ70 Michelangelo 70/アストル・ピアソラ五重奏団
(Nonesuch/American Clave WPCS-5100『タンゴ:ゼロ・アワー』より、1986)
ピアソラにとって最も理想的な編成となった五重奏団の活動から生まれた名曲名演を紹介する。続いて、ピアソラと詩人たちとの出会い、様々な国籍/ジャンルの歌手たちの歌声を通して、もうひとつのピアソラ史をひもとく。
- 勝利 Triunfal/アストル・ピアソラ五重奏団
(Diapason DP 155218 "Piazzolla-Salgan-Rivero-De Rosas"より、1961年録音)
- 天使の死 Muerte del angel/アストル・ピアソラ五重奏団
(Epic ESCA7400『キンテート・ヌエボ・タンゴ』より、1962)
- 悪魔のロマンス Romance del diablo/アストル・ピアソラ五重奏団
(Polydor POCP1248『ニューヨークのアストル・ピアソラ』より、1965)
- ブエノスアイレスの夏 Verano porten~o/アストル・ピアソラ五重奏団
(Polydor POCP1714『ブエノスアイレスの夏〜ピアソラ・レア・トラックス』より、1965)
- ブエノスアイレスの冬 Invierno porten~o/アストル・ピアソラ五重奏団
(RCA BVCM-35001『レジーナ劇場のアストル・ピアソラ1970』より、1970)
- 五重奏のためのコンチェルト Concierto para quinteto/アストル・ピアソラ五重奏団
(RCA BVCM-35002『五重奏のためのコンチェルト』より、1970)
- ビジュージャ Biyuya/アストル・ピアソラ五重奏団
(Seven Seas KICP8507『リベルタンゴ』より、1979)
- ラ・カモーラII La camorra II/アストル・ピアソラ五重奏団
(Nonesuch/American Clave WPCS-10200『ラ・カモーラ:情熱的挑発の孤独』より、1988)
- チキリン・デ・バチン Chiquilin de Bachin/アストル・ピアソラ=ロベルト・ゴジェネチェ
(RCA BVCM-35003『ピアソラ=ゴジェネチェ・ライヴ1982』より、1969年スタジオ録音)
- 河の息子たち Los hijos del rio/オラシオ・フェレールと彼の友人たち
(Philips 5325 "Horacio Ferrer y sus amigos"[LP]より、1976)
- 1964 1964/ネイ・マトグロッソ
(RPM SLIN3478 Ney Matogrosso "Sangre latina"[LP]より、1974)
- 吟遊詩人のミロンガ Milonga del trovador(Pourquoi je chante)/ハイロ
(Malambo 109822 Jairo "Les plus grands succes"より、1981)
- 心臓の連打 Coups de coeur/ジャン・ギドニ
(Polygram Distribution 834452-2 Jean Guidoni "Guidoni"より、1982)
- いつもブエノスアイレスに帰る Siempre se vuelve a Buenos Aires/アストル・ピアソラ五重奏団、ホセ・アンヘル・トレージェス
(Tonodisc DLF8069 Musica original de la pelicula "Volver"[LP]より、1982)
- 迷子の小鳥たち Los pajaros perdidos/ミルバ、アストル・ピアソラ五重奏団
(Seven Seas KICP-641『エル・タンゴ』より、1984)
- 南へ帰ろう Vuelvo al sur/アストル・ピアソラ五重奏団、ロベルト・ゴジェネチェ
(Milan BVCF-35022『スール その先は…愛』オリジナル・サウンドトラックより、1987)
- ロコへのバラード Balada para un loco/アメリータ・バルタール
(RCA 74321 42338-2 "Astortango(2) Piazzolla porten~o"より、1996)
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ピアソラの音楽は、ある日突然生まれたわけではない。豊かな歴史が育んで来たタンゴの名匠たちの中でも、特にピアソラに大きな影響を与えたアーティストたちを何人かピックアップし、ピアソラ本人の演奏と交えて聴きながら、その関連性を探る。
- エル・アランケ El arranque/フリオ・デ・カロ楽団
(RCA Camden CAL-3074 "Ayer y hoy con el tango"[LP]より、1934)
- デカリシモ Decarisimo/アストル・ピアソラ五重奏団
(RCA BVCM-37001〜02『アストル・ピアソラ1961』より、1961)
- 老いた虎 Tigre viejo/エルビーノ・バルダーロ(アルヘンティーノ・ガルバン編曲指揮)
(Music Hall 70.032 "Historia de la orquesta tipica"[LP]より、1959)
- ロカ・ボエミア Loca bohemia/アストル・ピアソラと弦楽オーケストラ
(Music Hall MH10003-2 "Astor Piazzolla"より、1957)
- 私のことは忘れて Te aconsejo que me olvides/アニバル・トロイロ楽団
(RCA 74321 49726-2 Anibal Troilo "Obras completas en RCA Vol.1"より、1942)
- インスピラシオン Inspiracion/アニバル・トロイロ楽団
(RCA 74321 49728-2 Anibal Troilo "Obras completas en RCA Vol.3"より、1943)
- ボヘミアンの想い出 Recuerdos de bohemia/アニバル・トロイロ楽団
(RCA 74321 52149-2 Anibal Troilo "Obras completas en RCA Vol.6"より、1946)
- ラ・ジュンバ La yumba/オスバルド・プグリエーセ楽団
(EMI CD7 96624 2 Osvaldo Pugliese "Coleccion"より、1952)
- ネグラーチャ Negracha/アストル・ピアソラと弦楽オーケストラ
(Music Hall MH10041-2 Astor Piazzolla/Osvaldo Berlingieri "Vanguardistas del tango"より、1956)
- 栗色と青色 Marron y azul/オスバルド・プグリエーセ楽団
(DBN/EMI 4999622 Osvaldo Pugliese "Instrumentales inolvidables Vol.3"より、1956)
- スム Zum/アストル・ピアソラとコンフント9
(RCA BVCM-37003〜04『バルダリート』より、1971)
- エル・アンダリエゴ El andariego/アルフレド・ゴビ楽団
(RCA 74321 65601-2 Alfredo Gobbi "RCA Club"より、1951)
- シ・ソス・ブルーホ Si sos brujo/アルフレド・ゴビ楽団
(RCA 74321 65601-2 Alfredo Gobbi "RCA Club"より、1953)
- 私の贖罪 Redencion/アストル・ピアソラ五重奏団
(RCA BVCM-37001〜02『アストル・ピアソラ1961』より、1961)
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ピアソラと競いながら、またピアソラから影響を受けながら新しいタンゴの創造に燃えた男たちがいる。今回はピアソラと同じバンドネオン奏者たち、続いて五重奏団などピアソラのグループで活躍した名手たちの演奏からいくつかをピックアップする。
- ソニコ Sonico/エドゥアルド・ロビーラと現代タンゴ集団
(Record R8001 Eduardo Rovira "Tangos en una nueva dimension"[LP]より、1961)
- エバリスト・カリエーゴに捧ぐ A Evaristo Carriego/エドゥアルド・ロビーラ・トリオ
(EDUL ED004 Eduardo Rovira "Tango en la universidad"[LP]より、1966)
- ペドロとペドロ Pedro y Pedro/レオポルド・フェデリコ
(Altaya TA040 Leopoldo Federico "Copas, amigas y besos"より、1981)
- ピアソラ Piazzolla/キンテート・グアルディア・ヌエバ
(Fermata SLF-212 "Quinteto Guardia Nueva"[LP]より、1972)
- 永遠のブエノスアイレス Eterno Buenos Aires/ロドルフォ・メデーロス
(WEA WPCS-10289 ロドルフォ・メデーロス『永遠のブエノスアイレス』より、1999)
- ミロンゴン・フェスティーボ Milongon festivo/フアン・ホセ・モサリーニ、レオナルド・サンチェス、バス・ノルマンディ交響楽団
(Indigo/Crepuscule au Japon CAC-0053『ミロンゴン・フェスティーボ』より、1998)
- 脂肪とセメント Grasa y cemento/ダニエル・ビネリ=ウーゴ・ロメロ
(Melopea CDM-054 Binelli-Romero "Atardecer Antiguo"/Daniel Binelli "Bandoneon"より、1987)
- 時が満ちて Tiempo cumplido/ネストル・マルコーニ
(Victor VICP-60907 ネストル・マルコーニ『ネストル・マルコーニの軌跡』より、1990)
- シルエット La silueta/小松亮太
(Sony SRCR2465 小松亮太『来たるべきもの』より、1999)
- バンドネオン、お前のために Bandoneon... para vos/エストレージャス・デ・ブエノスアイレス
(Odeon DMO-55413 "A bailar con las Estrellas de Buenos Aires"[LP]より、1959)
- ノスタルヒアス Nostalgias/アントニオ・アグリ
(Melopea CDMSE5084 Antonio Agri "Conversacion con amigos"より、1995)
- デル・バホ・フォンド Del bajo fondo/オスバルド・タランティーノ
(Melopea CSMSE5061 Osvaldo Tarantino "Solo piano, tangos en vivo"より、1991)
- カフェ1930 Cafe 1930(《タンゴの歴史 Histoire du tango》より)/フェルナンド・スアレス・パスとオダイル・アサド
(GHA 126027 Odair Assad "Fuga y misterio"より、1998)
- ミロンガよ、もう一度 Once again... milonga/パブロ・シーグレルとクインテット・フォー・ニュー・タンゴ+ジョー・ロヴァーノ
(RCA BVCF-31043 パブロ・シーグレル『クインテット・フォー・ニュー・タンゴ』より、1999)
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ゲストに若手バンドネオン奏者の小松亮太氏を迎え、改めてピアソラの歴史を振り返りながら、自己の様々なグループからクラシック作品まで、幅広いフォーマットの中で展開されて来たピアソラの音楽の多彩な魅力を紹介する。
- エル・デスバンデ El desbande/アストル・ピアソラ楽団
(Odeon TOCP-50668〜9『ブエノスアイレスな夜 1945-1956』より、1946)
- デデ Dede/アストル・ピアソラ楽団
(T.K. S-5036[SP]より、1951)
- プレパレンセ(用意はいいか) Preparense/ホセ・バッソ楽団
(Odeon 55239[SP]より、1951)
- タングアンゴ Tanguango/アニバル・トロイロ楽団
(T.K. S-5058[SP]より、1951)
- 現実との3分間 Tres minutos con la realidad/アストル・ピアソラと弦楽オーケストラ
(Music Hall MH10003-2 "Astor Piazzolla"より、1957)
- 来るべきもの Lo que vendra/オクテート・ブエノスアイレス
(Allegro ALL6001 Octeto Buenos Aires "Tango progresivo"より、1956)
- ブラガティシモ Bragatisimo/アストル・ピアソラと新八重奏団
(CBS 2210[EP]より、1963)
- オンダ・ヌエベ Onda nueve/アストル・ピアソラとコンフント9
(RCA BVCM-37003〜04『バルダリート』より、1971)
- ル・グラン・タンゴ Le grand tango/ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ
(EMI Classics TOCE-9423 ロストロポーヴィチ『献呈された作品』より、1996)
- サニーのゲーム Sunny's game(《3つのプレリュード Trois preludes》より)/黒田亜樹
(Victor VICC-60106 黒田亜樹『タンゴ・プレリュード』より、1998)
- アレグロ・マルカート Allegro marcato(《螺鈿協奏曲 Concierto de nacar》より)/アストル・ピアソラとコンフント9、ブエノスアイレス・フィルハーモニー管弦楽団
(Milan BVCF-35025『螺鈿協奏曲〜コロン劇場1983』より、1983)
- アディオス・ノニーノ Adios Nonino/アストル・ピアソラ五重奏団
(Milan BVCF-35024『天使の死〜オデオン劇場1973』より、1973)
- シータ Zita/アストル・ピアソラとコンフント・エレクトロニコ
(Polydor 2393161 "Olympia 77"[LP]より、1977)
- リベルタンゴ Libertango/アストル・ピアソラ五重奏団
(Platz PLCP-80『ライヴ・イン・ウィーン』より、1983)
- タンガータ Tangata/アストル・ピアソラ五重奏団
(Platz PLCP-81『AA印の悲しみ』より、1986)
- セクス=テット Sex-tet/アストル・ピアソラ六重奏団
(Omagatoki SC-3131〜2 アストル・ピアソラ/オスバルド・プグリエーセ『ファイナリー・トゥゲザー』より、1989)
以上は、斎藤さんご自身が書かれたリストをよしむらがHTML化したものです。
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吉村俊司(東京都)
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Last modified: Mon Jul 31 12:35:02 JST 2000