98.11.13 更新

小沼純一著『ピアソラ』で疑問の残る記述一覧

固有名詞の表記

ページ 「ピアソラ」での表記 正しいと思われる表記
64 フリオ・ダ・カーロ フリオ・デ・カロ
67 未亡人ジタ 未亡人シータ
68, 71 フランシーニ フランチーニ
68 ポンティエ ポンティエル
69 プレパランセ プレパレンセ
71 マロン・イ・アズル マロン・イ・アスル
71 ユーゴ・バラリス ウーゴ・バラリス
72, 77 オラシオ・マルビシーノ オラシオ・マルビチーノ
72 オスバルド・マンジ オスバルド・マンシ
74他各所 アメリア・バルタール* アメリータ・バルタール
77 パブロ・シーゲレル パブロ・シーグレル
78 ラウロ・ラビレ ラウル・ラビエ
79 ゲラルド・ガンディーニ ヘラルド・ガンディーニ
98 オスワルド・プグリエーセ オスバルド・プグリエーセ
128 パヤドール パジャドール
138 ラ・カヒーラ ラ・カチーラ
138 アルマ・デ・ボヘーミオ アルマ・デ・ボエミオ
xvii ズム スム
xix パブロ・シンゲル パブロ・シンヘル
* アメリア (Amelia) は本名であり、一概に誤りとは言えないが、一般には縮小辞 -ita を付けた芸名アメリータ (Amelita) が用いられている。アルバムのクレジットなどもすべてアメリータである。

事実関係

ページ 「ピアソラ」での記述 正しいと思われる事
78 八二年、(中略)五重奏団と初来日。歌手ラウロ・ラビレを伴い(後略) 初来日時の歌手はゲストの藤沢嵐子のみで、ラウル・ラビエを伴って来日したのは84年。
98 その頃彼はオスワルド・プグリエーセのオーケストラで弾いていたのだが、... 私の知る限り、ピアソラがプグリエーセの楽団に在籍した事実はない。
106 後に『トロイロ組曲』にまとめられる曲がここでは異なった題名がついて、映画音楽として用いられている。 トロイロ組曲は、ピアソラの師でもある偉大なバンドネオン奏者アニバル・トロイロの訃報に接して急遽作曲されたものであり、アルバムでカップリングされたリュミエールのサウンドトラックとは全く別個の作品。

小沼純一著『ピアソラ』
よしむらのページ | アストル・ピアソラ

吉村俊司(東京都)
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