またもアンコール曲を忘れてしまった (^^;;
やはり時間が経ち過ぎていて記憶が薄れている…
第1部は黒田のソロによるピアソラ作品集。おなじみの曲が続く中、 新レパートリーの「天使の死」は、 例によって冒頭のフーガを力技で一人で弾き切ってしまった。 もっともまだちょっとこなれていないようで少々苦しいところもあったが、 今後に期待。 ピアソラのピアノ曲としてはかなり珍しい部類の「ピアノ組曲第2番」は、 黒田が1枚目のCDで世界初録音したもの。 生で聴いたのは初めてかな? 第1部の最後を飾る「アディオス・ノニーノ」は、いつもながら見事。
第2部は日本を代表するチェリストの一人、 藤原真理を迎えてヒナステラとピアソラの曲を演奏。 ヒナステラの曲に関しては、デュオによる「パンペアーナ」の後半の躍動的な展開、 ピアノソロによる「マランボ」におけるリズム感が非常に印象的であった。 ピアソラ作品に戻り、 「レのミロンガ」は本来ヴァイオリン曲ながらチェロの音色にもぴったり。 ピアソラがロストロポーヴィッチに捧げた「ル・グラン・タンゴ」 はフィナーレにふさわしい大曲で、特に後半の盛り上がりが素晴らしかった。
音響面では、比較的デッドなホールでしかも私の座ったのは後ろの方であったため、 タンゴやロック、ジャズなどPAの入った音に慣れた私の耳にはちょっと遠くの出来事のように感じられた。 チェロもピアノも最弱音まではっきりと耳に届いており、 特に不満があったわけではないのだが…。
[2001年4月29日(日) 記]
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最終更新:2001.04.29