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小川紀美代タンゴカルテット(2002.2.1)


よしむらのページ音楽的実演鑑賞の記録:小川紀美代タンゴカルテット(2002.2.1)


データ

曲目

遅れて到着して以降の曲目。メモが不完全なので、もしかしたら漏れがあるかも。

所感

最近精力的にライブ活動を展開しているバンドネオン奏者、小川紀美代のライブ。以前からホームページなどで存在は知っていたものの、実際の演奏を聴く機会はこれまでなかったのだが、ようやく吉祥寺でのライブを終盤だけ聴くことができた。

入店すると、ステージ上の様子が予想と違う。女性ばかりの室内楽ピアノ・カルテットに小川のバンドネオン、それに女性ヴォーカル(お名前を忘れてしまった)。いや別に私は女性ばかりが出演するライブを選んで行っているわけではないのだが…などと誰にするでもない言い訳を考えたりしているうちに、曲は「りんご追分」。いや、これがなんとも面白かったのだ。ヴォーカルはちょっと矢野顕子風?な雰囲気で、バックのアレンジはかなり現代的、かつリズムを強調した演奏。とりあえず「さいだー」なるこの室内楽グループは要チェックかも、とこの一曲で思った次第。続く「ミケランジェロ70」もかなり勢いのある演奏で良かった。

さいだーが引込み、小川のグループが登場(私が着く前にも演奏していたようなので、実際には再登場)。まず演奏されたオリジナル曲は、タンゴやフォルクローレの要素をはらんだフュージョン風で、ちょっとディノ・サルーシを彷彿とさせるものがあり、この日最も印象に残った。続く「ブエノスアイレスの冬」の情感、「アディオス・ノニーノ」のアレンジもなかなか。最後の「Be My Love」も非常に雰囲気のある演奏。

というわけで、オリジナリティのある取り組みがなかなか好印象のライブであった。もっとも、ピアソラの曲はリズム的にちょっと物足りない気がしたし、全体に低音が不足した感じのPAも物足りなさを助長していたかもしれない。そのあたりは今後に期待したいところである。

(諸事情により公演から大幅に遅れてのレポートとなってしまったことをお詫びします)。

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