一部、二部とも知っている曲は皆無。 MCでも "Invitation" (斎藤徹) 以外は紹介なし。
コントラバス3台が自由に対話するライブ。
アルコ、ピチカートだけでなく、 素手や弓の毛の部分や弓の握りの部分、 さらにはマレット (マリンバなどで使うバチ) で、 楽器のあらゆる場所をたたいたりこすったり、 とにかくコントラバスという楽器の出し得る全ての音が出し尽くされていた。 風の音、虫の声のような微妙で繊細な音から機関車や地鳴りのような轟音まで、 その音色のバリエーションを聴くだけでも楽しく、新鮮な驚きがたくさんあった。
いろいろあった中で最も印象に残っているのは、 2部の中盤での、 弦にはさみものをして音程を固定した上でマレットで弦をたたきまくるという、 まるで打楽器のセッションのような演奏。 束状になった竹筒がカラカラと涼しい音を立てる楽器 (名前がわからない) を徹さんと井野さんは糸倉のところにぶら下げてあり (バールさんも金属製の同様の楽器をぶら下げたが演奏開始直後に床に落ちてしまった)、 他にもいろいろ鳴り物が登場したりして、 祝祭的楽しさにあふれていた。
また別の曲で、徹さんと井野さんがそれぞれハード・バップ風 (?) のベースラインを凄い勢いで弾き、 両者がシンクロしたりずれたりしながら大きなうねりを創り出す中、 バールさんがアルコで微妙な音程のフレーズを奏でる、 というシーンもスリリングで強烈な印象を残した。
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作成: Nov 11, 2000
最終更新: Nov 11, 2000