とにかく何とかしたい
珍しく連日書いたと思ったらぱったり休んでしまって、よしむらも簡単に息切れするやつ、と思われたかもしれませんが…。
実際のところ、いろんな意見を読みながらいちいち思うところがあって、なかなか整理がつきませんでした。でも、今は割とシンプルに考えられるようになりました。
改めて宣言。今回の著作権法改定は、多くの CD を私達の手の届かないところに追いやる可能性のあるものであり、強く反対します。
法の条文の解釈次第では、輸入盤が入ってこなくなる可能性は十分にあります。邦楽の還流や欧米のヒットCDからタンゴなどのいわゆるワールドミュージックに至るまで、可能性の程度に差はありますが、買えなくなる、あるいは極めて買うのが困難になることがあり得ます。誰がどう否定しようと、法律の条文がそう解釈できる可能性を持っている以上は、そうなることがないとは言い切れない。さらに言えば、法案が通ることによって状況が良くなることはまずあり得ない。
一方で、確かに、邦楽の還流がレコード会社や日本人アーティストの利益を損なう可能性もないとは言えない。でも、こちらはどう転ぶかわからないのです。還流を止めたら国内盤CDが売れるという保証はどこにもないし、還流を黙認しても大した影響はないかもしれない。そもそも、影響が出るほど日本人アーティストがアジアに進出できるかどうかもわからない。
とらぬ狸の皮算用を保護するために作った法律は、いつ私達の選択を奪うかわからない、ということなのです。
以下のサイト、ぜひ読んでみて下さい。それぞれの立場の人の言い分をちゃんと取材していて、意義ある記事だと思います。
- 連載:輸入音楽CDは買えなくなるのか?あらゆる輸入音楽CDに規制を?――危険な著作権法改正が進行中
- 連載第2回:輸入音楽CDは買えなくなるのか?「副作用」は覚悟していた――文化庁に聞く著作権法改正の舞台裏
- 連載第3回:輸入音楽CDは買えなくなるのか?「求めたのは還流阻止。CDでは他に方法がなかった」――レコ協に聞く
- 最終回:輸入音楽CDは買えなくなるのか?日本のCD価格は安くなる?――法改正がもたらすエンドユーザー利益の真偽
また、つい最近発売された月刊ラティーナ6月号に、この件が特集されています。こちらもぜひご一読を。
他にもたくさん参考にさせて頂いたサイトがあります。別途ご紹介したいと思っています。
卓球好き、音楽好きです。飲み食い好きが高じて料理もします。2024年ソニーグループ(株)を退職し、同年より(株)fcuro勤務のAIエンジニアです。アルゼンチンタンゴ等の音楽について雑誌に文章を書いたりすることもあります。
なお、当然ながら本サイトでの私の発言は私個人の見解であります。所属組織の方針や見解とは関係ありません (一応お約束)。
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