タンゴとギター / 飯泉昌宏
4月に出たアルバムを遅ればせながらご紹介。
どっしりとタンゴの王道を行くような「ロス・マレアドス」から、ちょっとブラジル音楽を思わせるようなリズム感と即興をふんだんに盛り込んだ「リベルタンゴ」まで、いろんな顔のタンゴがソロ・ギターで演奏されています。
何と言ってもアレンジのセンスが抜群です。タンゴの本質的リズムの土台の上に和声や即興などでジャズ的な感覚がうまく組み合わされていて、飯泉さんならではのギター・ミュージックとなっています。
演奏技術的には、正直言ってもっときれいに弾ける人はたくさんいます。ただ、タッチの強さと生々しさ、根底にあるオリジナルへの敬意、といった部分で、飯泉さんの演奏には強い説得力があります。
オリジナル曲も良いですね。特に「海へゆこう」の暖い感じが何とも好きだなぁ。
あと、忘れてはいけないのがジャケット・デザイン。召くんと約くんが描いたギターは、まさにこのアルバムで弾かれているような音が出てきそうな存在感です。
なお、入手に関してはいいずみさんのサイトをご参照ください。
- タンゴとギター
- 飯泉昌宏 (ギター)
- BORDONA, MA-0103
卓球好き、音楽好きです。飲み食い好きが高じて料理もします。2024年ソニーグループ(株)を退職し、同年より(株)fcuro勤務のAIエンジニアです。アルゼンチンタンゴ等の音楽について雑誌に文章を書いたりすることもあります。
なお、当然ながら本サイトでの私の発言は私個人の見解であります。所属組織の方針や見解とは関係ありません (一応お約束)。
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