アリエル・アッセルボーン (2006年12月15日 吉祥寺 Star Pine’s Cafe)
例によってずいぶん日が経ってしまった…
アリエル・アッセルボーンさんはアルゼンチン出身のギタリスト、シンガー・ソングライター。フォルクローレを中心とした音楽の演奏活動を行っている人である。
[2006-11-27] で紹介した青木菜穂子さんのライブの日、開演間近に店に到着した私はたまたまぽつんと空いていた席に座ったのだが、その時隣に座っていたのが彼、アリエルだった。実は、その時点では私は彼のことを全く知らなかったのだが、たまたま近くにいた知人が紹介してくれて、いつの間にか仲良くなった。
この日のライブは、私にとっては彼の音楽を聴く初めての機会だったわけだが、残念ながら開演から大幅に遅れて到着、第一部の終盤2曲ぐらいからようやく聴くことができた。まず驚いたのが彼の澄んだ声の美しさ。実は、上述のように話しかしたことがなかった私としては、彼のギタリストとしての側面にのみ意識が行っていたのだが、実際に聴いてみると、とにかくハイトーンの柔らかな声が美しい。
そして、ギターの方はというと、こちらも素晴らしいの一言。チャカレーラ、サンバ、ミロンガなどのフォルクローレのリズムを土台に、とても弾き語りとは思えないような多彩なフレージングとテクニックで歌を彩るのである。しかもごく自然に、流れるように…。何とも心地良い演奏なのだ。
加えて、曲によってはチャランゴやクアトロまで登場。特にチャランゴを完全なソロ楽器として演奏するテクニックは驚異的であった。
というわけで、本当に行って良かったライブだった。
- アリエル・アッセルボーン
- 2006年12月15日 19:30〜 (聴けたのは 20:00 ごろから) 吉祥寺 Star Pine’s Cafe
- ヴォーカル、ギター、チャランゴ、クアトロ: アリエル・アッセルボーン
(2006年12月31日 データ追記)
卓球好き、音楽好きです。飲み食い好きが高じて料理もします。2024年ソニーグループ(株)を退職し、同年より(株)fcuro勤務のAIエンジニアです。アルゼンチンタンゴ等の音楽について雑誌に文章を書いたりすることもあります。
なお、当然ながら本サイトでの私の発言は私個人の見解であります。所属組織の方針や見解とは関係ありません (一応お約束)。
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