スタイリッシュ・タンゴ / エリカ・ディ・サルボ楽団 (2007年1月16日 渋谷 東急文化村オーチャードホール)

ラティーナからご招待を頂き、民音タンゴ・シリーズの「スタイリッシュ・タンゴ」公演の初日夜の部に行ってきた。例年、何となくスケジュールが合わなくて聴きに行けないことの多かった民音タンゴだが、今年は久々に確保!
楽団のリーダー、エリカ・ディ・サルボは女性ヴァイオリン奏者で、ブエノスアイレスのタンゴハウス「エスキーナ・カルロス・ガルデル」への出演と音楽監督など、今最も活躍しているタンゴ・ミュージシャンのひとり。以前、彼女が率いる《エル・デスキーテ》については当サイトで紹介したこともある (→ 強力若手グループ、エル・デスキーテ〜行きあたりばったり音楽談議(14)
さて、昨日の公演は、そのエリカが率いる7人編成の楽団と、ダンス・カップル3組が出演。なんと、今年は歌手がいない!民音タンゴ史上、もしかして歌手なしの公演は初めてではなかろうか (違っていたらすみません、ご指摘頂ければ幸いです)。とはいえ、上記のように今まさに乗っているミュージシャンの公演ということで、大いに期待。
で、演奏内容は、やはり素晴らしかった。メロディーを細かく分解したり和音をリハーモナイズしたり、といった現代的な編曲手法を用いながらもタンゴらしさは失わず、重厚なリズムとスピード感の対比も良い。各人の技量も高く、特に第一バンドネオンの好演が目立った。
ダンスについては私はよくわからないというのが正直なところ。とはいえ随所にはっとするような動きがあり、わからないなりに楽しめた。
というわけで、かなり満足度の高いショーであったわけだが、実は個人的にはちょっとだけ不満もあった。これについては日を改めて。

  • 民音タンゴシリーズ「スタイリッシュ・タンゴ」
  • 2007年1月16日 18:30〜
  • 東京渋谷 東急文化村オーチャードホール
  • エリカ・ディ・サルボ楽団
  • ヴァイオリン: エリカ・ディ・サルボ、ガブリエル・ディ・サルボ
  • バンドネオン: フェデリコ・ペレイラ、アレハンドロ・ボルギ、サンティアゴ・セグレット
  • ピアノ: マルティン・フラード
  • コントラバス: パトリシオ・コッテーラ
  • ダンス: ソレダー & セルヒオ、ジセラ & ガスパル、ディアナ & カルロス

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