《風》再リリース

7月に書いた風 / Moony Night以来、残りのアルバムの紹介が遅れていたが、ここで一気に。

ファースト・アルバム(風)

1975年リリースの記念すべきファーストアルバム。ファンキーなオールディーズ風「ダンシング・ドール」で幕を開け、続いてイルカに提供した楽曲「海岸通」で王道の叙情派フォーク路線を聴かせるなど、バラエティーに富んだ楽曲構成が魅力である。シュガーベイブ、吉田美奈子、ハイファイセットがコーラスに参加するなど、豪華メンバーがサポート。

時は流れて・・・(風)

1976年リリースのセカンドアルバム。ブラス・セクションを効果的に使ったポップな「時は流れて」は、聴き込むほどに歌詞の深さがしみてくる。けだるく美しい「古都」、ちょっとジャジーな超良質ポップス「暦の上では」など、個人的に大好きな曲ばかり。傑作!

windless blue(風)

3枚目のアルバムの1曲目「ほおづえをつく女」はなんとサンタナ風ラテンロック。続く「夜の国道」は翳りのあるスタイリッシュなポップスで、全体にサウンド志向のAOR路線をはっきりと打ち出した一枚。「君と歩いた青春」に涙。1976年リリース。

海風(風)

1曲目の「海風」はあまりに衝撃的。中学時代によくギターの弦をビシバシ言わせて真似したっけ…。ロサンゼルスでの初の海外レコーディングは、参加した現地ミュージシャンの実力の高さもあり、前作で打ち出されたAOR路線を一つ高い次元に押し上げた感がある。もはやフォークの面影はどこにもない。「デッキに佇む女」は大久保一久の傑作。楽曲がサウンド志向で非常に緻密になっていくのと反比例して、伊勢正三の歌詞はどんどん無駄がそぎ落とされ、ひたすらシンプルに。1977年リリース。

Moony Night(風)

1978年リリースの5枚目にしてラストアルバム。詳しくはこちら
[Posted on 2007-12-31]

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