最後の授業 ぼくの命があるうちに
既にネット、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌といろいろなところで取り上げられているので、ご存知の方も多いと思うが、まだ観ていない/読んでいない方のためにご紹介。
最後の授業 DVD付き版 ぼくの命があるうちに(ランディ パウシュ/ジェフリー ザスロー/矢羽野 薫)
私は数ヶ月前に入手したものの、実際の講義を記録したDVDを見る暇がなくて、最近ようやく視聴、読了。
間違いなく感動したんだけど、感動と言ってしまうとうまく魅力が伝わらない気がする。なんと言ったらいいのか…いや、とにかく最高なんだよね。
もしこれを読んでいる方が詳しい事情を知らないなら、いっそ知らないまま次の動画を見てもらうのが一番いいと思う。
観た?
では続き。
主役のランディ・パウシュはカーネギー・メロン大学の教授でバーチャル・リアリティの権威。膵臓がんにより、自分の余命が3〜6ヶ月と知った状態で行った、文字通りの「最後の授業」なのだ。が、上記の動画を見る限り悲壮感のかけらもない。サービス精神旺盛な、ジョーク満載の抱腹絶倒の講義なのである。
もちろん、イタい自虐ネタとも違う。状況をわきまえないむやみなポジティブ志向や「あっちの世界」に行ってしまった人の話とも違う。
子を持つ親に、親を持つ子に、これから夢を実現しようとしている若者に、しばしこれまでの人生を振り返ろうとしている中年や老年に、つまりは全ての人にこの講義を観て欲しい。そして、講義の内容とその背景やその後の続きを綴った本書を読んで欲しい。ちなみに講義は上記のようにYouTubeでも観られるが(全編公開されている)、やはり画質の点からDVD付き書籍を買ってDVDを観ることをおすすめする。
個人的には、彼に近い年齢であることに加え、子を持つ親としての立場からも、非常に感慨深いものがあった。
上記の授業が行われた2007年9月から10ヵ月後の2008年7月に、残念ながら彼は世を去ってしまった。我々に多くのものを残してくれた彼に感謝したい。
なお、出版元の特設ページも充実しているので参照されたい。
[Posted on 2008-11-27]
卓球好き、音楽好きです。飲み食い好きが高じて料理もします。2024年ソニーグループ(株)を退職し、同年より(株)fcuro勤務のAIエンジニアです。アルゼンチンタンゴ等の音楽について雑誌に文章を書いたりすることもあります。
なお、当然ながら本サイトでの私の発言は私個人の見解であります。所属組織の方針や見解とは関係ありません (一応お約束)。
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