「ブエノスアイレスのマリア」の男性歌手はレオナルド・グラナドス
おそらく小松亮太率いるアンサンブルの演奏は、これら二公演を凌駕することは間違いないだろう。カティエ・ビケイラ、パブロ・シンヘルの声の素晴らしさも『若き民衆』で体験済み。あと気になるのは、男性歌手として誰が参加してくれるのか…
ピアソラ生誕90周年記念「ブエノスアイレスのマリア」について上記のように書いたが、男性歌手はレオナルド・グラナドスに決まった模様。下記の情報に追記されている(見落としていたわけじゃないよね?)。
で、えーと…誰?
というわけで調べてみた。
彼の公式サイトはこちら。
ABOUTのページに略歴があるが、それによればベネズエラ出身のボレロ、タンゴ歌手である。タンゴに関しては2004年に”Tiempo de Tango”というオフ・ブロードウェイのショーに出演し、また”The New York City International Tango Competition”でもファイナリストになった模様。さらに、パブロ・シンヘル(今回の日本公演でも語りで出演)の監督の下、各国で「ブエノスアイレスのマリア」公演に出演してきたのだそうだ。
さてその歌声は?というと、上記公式サイトのトップページにボレロ「コモ・フエ」のストリーミング(ピアニストのエドワード・サイモンとのデュオ)、およびピアソラの「ロコへのバラード」の動画ダウンロードがあるので早速聴いてみた。
…うん、悪くない。というか、かなり良いと思う。
前者はスタジオ録音。ボレロについては特に詳しくないが、ソフトな歌声は魅力的。
後者はかなり小さなステージ(イメージとしては公民館みたいな感じ)でのライブで、伴奏はピアノ、コントラバス、フルート。最後にちょっとだけ顔が見えるピアニストはシンヘルのような気もする(今回語りで参加するシンヘルだが、実はピアニストでもあるのだ)。こちらはピアソラファンにはおなじみ、長い語りも入るドラマチックな曲だが、下町風の荒っぽい語り口も交えながら見事に歌い上げている。
これは期待できそうである。ますます3月が楽しみだ。
[Posted on 2010-10-03]
卓球好き、音楽好きです。飲み食い好きが高じて料理もします。2024年ソニーグループ(株)を退職し、同年より(株)fcuro勤務のAIエンジニアです。アルゼンチンタンゴ等の音楽について雑誌に文章を書いたりすることもあります。
なお、当然ながら本サイトでの私の発言は私個人の見解であります。所属組織の方針や見解とは関係ありません (一応お約束)。
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