【2011年振り返り】青木菜穂子ライブ Las Melodias de Celeste (2011年11月8日 南青山MANDALAにて)
2011年11月8日、南青山MANDALAにてピアニスト青木菜穂子のライブがあった。これについては以下のツイートで言いたいことは概ね網羅されているので、特に追記はしないことにする。←あまりに手抜きなので追記します(2012-01-02)。
南青山MANDALAで青木菜穂子さんのライブ、大盛況で立ち見!内容も盛りだくさんで、タンゴはもちろんコンテンポラリー・フォルクローレの数々がすごく面白かった。アリエルとルイスのドゥオも絶品。SAYACAさんの歌にジョーのハーモニカ、なんて贅沢な夜!— よしむらさん (@yoshish) 11月 8, 2011
当日の出演者は以下のとおり。
- 青木菜穂子 (pf)
- アリエル・アッセルボーン (g, charango, vo)
- ルイス・サルトール (g, charango, vo)
- Sayaca (vo)
- 北村聡 (bn)
- 田中伸司 (cb)
- ジョー・パワーズ (harmonica)
- 菅田典幸(perc)
青木菜穂子とつながりのあるタンゴ、フォルクローレのミュージシャンが一同に会した、というステージ。当日の青木はリーダーと言うよりコーディネーターに近かったかも。曲によっては引っ込んで他の出演者にステージを託する場面もあった。
実のところ、今晩の青木菜穂子さんのライブでジョー・パワーズを初めて観た。タンゴのハーモニカにとりつかれたアメリカ人が東京でライブをやる不思議な縁。タンゴも良かったけどフォルクローレの「アルフォンシーナと海」のなんと味わい深いことか。仄かにウーゴ・ディアスの姿が見えた。— よしむらさん (@yoshish) 11月 8, 2011
実はルイス・サルトルも初めて観たのだ。アリエル・アッセルボーンとのチャランゴ二重奏、極めて繊細な美しさには驚かされた。— よしむらさん (@yoshish) 11月 8, 2011
アリエルの声、SAYACAさんの声。思い出しても涙が出そう。— よしむらさん (@yoshish) 11月 8, 2011
青木菜穂子さんのライブにしては青木さんが前面に出てなかった気はするが、でも青木さんが中心でなかったら絶対できなかった企画であることは間違いない。フェデリコやモサリーニのトリオを下敷きにしたタンゴとカルロス・アギーレを一緒に聴けるなんて。— よしむらさん (@yoshish) 11月 8, 2011
卓越したギタリストであり澄んだハイトーンの声が美しいヴォーカリストでもあるアリエル・アッセルボーンと、やはり卓越したチャランゴ奏者、ギタリスト、ヴォーカリストのルイス・サルトールのデュオは、アルゼンチンのフォルクローレの芳醇なリズムと繊細な美しさに満ちていた。
ジョー・パワーズについては、名前は知っていたもののなかなか実際に聴きに行く機会がなかった。彼はアメリカ人で、子供の頃からハーモニカに親しんでいたが、タンゴのダンスを習いに行ったブエノスアイレスで音楽に魅了され、ハーモニカでタンゴやフォルクローレも演奏するようになったのだそうだ(現在もジャズ他のフィールドでも活躍)。アルゼンチンのハーモニカ奏者というと、1960~70年代に活躍したウーゴ・ディアスという人がものすごく個性的な存在だったのだが、彼の演奏にはその面影が見えた気がする。
Sayacaはブエノスアイレスを拠点に活動するタンゴ歌手で、この日はタンゴに加えてフォルクローレも歌った。柔らかく深い歌声はフォルクローレにおいても魅力的。
器楽曲ではカルロス・アギーレらのコンテンポラリー・フォルクローレやタンゴを演奏。これらが同じ空間、同じ奏者で、しかも非常に高いレベルの演奏で聴けるというのも、なかなかないことだろう。上記のツイートの通り、青木菜穂子だからこそできた企画なのだ。ぜひとも今後も定期的に実現して欲しい企画である。
卓球好き、音楽好きです。飲み食い好きが高じて料理もします。2024年ソニーグループ(株)を退職し、同年より(株)fcuro勤務のAIエンジニアです。アルゼンチンタンゴ等の音楽について雑誌に文章を書いたりすることもあります。
なお、当然ながら本サイトでの私の発言は私個人の見解であります。所属組織の方針や見解とは関係ありません (一応お約束)。
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