ピアソラ関連レア映像
既に日付が変わってしまったが、7月4日はアストル・ピアソラの命日。亡くなったのが1992年なので、今年2012年は没後20周年に当たるのだ。東京オペラシティでは同日、ピアソラ五重奏団のピアニストだったパブロ・シーグレルがオーケストラとの共演で記念コンサートを行い、大喝采を浴びた。これについては別途レポートしたい。
さて、せっかくの没後20周年記念日なので、いくつかピアソラ関連のレア映像をご紹介したい。ちなみにこれらは全て、Piazzolla on Videoという素晴らしいブログで紹介されていたものである。ピアソラファンは要チェックのブログだ。
目次
ピアソラがテレビコマーシャルに出演!
まずはマテ茶のコマーシャル。
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動画のタイトルには1967年と書かれているが、流れているのは1969年録音の「アディオス・ノニーノ」のカデンツアであり、同年もしくはそれ以降のコマーシャルと思われる。
続いてウィスキー。
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動画についたコメントによれば1977年か78年らしい。最初にバンドネオンで弾いているのは「チン・チン」(乾杯)の原曲。
コンフント・エレクトロニコの映像
1977年、スイスのテレビに出演した際の映像。曲は『トロイロ組曲』より「シータ」。
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ヨーロッパでジャズやロックに接近した音楽をやっていた時代のもので、中でもメンバーを若手に入れ替えた1977年の映像は非常に貴重(同年に解散し、翌年ピアソラは五重奏団を再編する)。
コンフント・ヌエベによる「アディオス・ノニーノ」
1972年にコンフント・ヌエベ(九重奏団)でコロン劇場に出演した際の映像。音質劣悪ながら演奏内容は極上。
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タイトルが Piazzolla “Adiós Nonino” versión inédita con el Octeto(ピアソラ「アディオス・ノニーノ」 八重奏による未発表バージョン)となっているが、九重奏の誤り。1980年代にアルゼンチンの名テレビ司会者ピンキーの番組に出演した際に流れた映像のようで、映像を見つめる本人の顔がオーバーラップするシーンがある。見終えて感想を聞かれたピアソラが「英語で言うところのトゥー・マッチだね」と言っているのがおもしろい。過剰、やりすぎ、といった意味か。確かにかなり凝ったアレンジだが、感動的だ。
以上、ちょっとやっつけ仕事っぽい感はあるが、ピアソラへの敬意、敬愛とともに。
卓球好き、音楽好きです。飲み食い好きが高じて料理もします。2024年ソニーグループ(株)を退職し、同年より(株)fcuro勤務のAIエンジニアです。アルゼンチンタンゴ等の音楽について雑誌に文章を書いたりすることもあります。
なお、当然ながら本サイトでの私の発言は私個人の見解であります。所属組織の方針や見解とは関係ありません (一応お約束)。
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コンフント・ヌエベのアディオス・ノニーノは素晴らしい。又、すごく貴重な録音。このコンフントのLPを2枚所持しているが、この曲は含まれて居ない。