帰ってきたトリコさん / tricot (2014年3月20日 東京・赤坂BLITZ)
2014年3月20日、赤坂BLITZでのtricotのワンマンライブに行ってきた。先日のエントリー(tricotの虜になってしまった!~tricot / THE)でも書いた通り、個人的にはどストライクのバンド。
行こうと思い立ったのは3月に入ってからで、いくつかのチケット予約では既に完売になっていたのだが、なぜかローソンチケットでは購入可能!勢い余って2枚買っちゃって譲る相手を探すのにちょっと手間取ったり…
で、ともかく行ってきた。
2014-03-20 tricot@赤坂BLITZチケット posted by (C)よしむら
素晴らしいライブだった。どれぐらい素晴らしかったか…なんと小島寛之さんがブログにレビューを書いているのでまずはご一読頂きたい(赤坂ブリッツで、Tricotのワンマンライブを観てきた。 – hiroyukikojimaの日記)。私としてもこの内容に強く共感する(特にベースのヒロミ・ヒロヒロがかわいいという件…だけじゃなくほぼ全面的に)。
とにかく超絶複雑な楽曲なのにポップで踊れて熱い!ボーカルの中島イッキュウが、曲がブレークするタイミングで「踊れ!」と叫び、オールスタンディングのフロアはみんな踊りまくる(私はぎこちなくステップを踏む程度だけど)。ステージ近くでは肩車で宙に浮く人、回転する人、飛ぶ人、などなど。
小島さんがギターのキダ モティフォをロバート・フリップになぞらえているのもすごくわかる気がする。クリーントーンの単音変態リフやベースとのハモリ、動と静の場面転換などはふとキング・クリムゾンの影が見えた気がしてしまう。私としても、tricotはニューロックとかポストロックとかよりプログレと呼びたい気持ちでいっぱいだ。
一方で、メロウな「タラッタラッタ」や壮大な「Swimmer」は感動的だったな。グルーヴが大きい。ボーカルが切ない。
ところで今回、ぜひとも、と思い立って行くことにした理由のひとつはドラムスのkomaki♂の脱退が発表されたこと。小島さんも書いている通り、tricotの楽曲が成り立つ上で彼の存在は欠くことができなかったはずで、彼がいる状態でのtricotを絶対観ておくべきだ、と思ったのだった。実際最後まで重くタイトなドラミングが楽曲を引き締め、素晴らしかった。今後の彼の活動にも注目したい。
終演後、同行者とビールを飲みながら食事した際に「彼女らは一体何を聴いてきてこんな音楽を作るに至ったんだろう」という話が出たりしたのだが、そのヒントとなるインタビュー記事があった。
Roland Music Communication Vol.9:tricot
え?イーグルス??
…まあそれはともかく(ちょっと動揺)、セッションしながら「まずインストだけ聴いてもカッコイイ状態を作って、そこに後から歌を乗せて、さらにカッコよくする」という曲の作り方など、興味深い話がいろいろ。
また、この日演奏された「爆裂パニエさん」などを含む1stミニアルバム『爆裂トリコさん』は永らく廃盤だったそうなのだが、3/19に再発されたとのこと。会場でも売られていたようだが混雑から購入は断念、Amazonで早速注文してみたので届くのが楽しみ!
爆裂トリコさん(tricot)
卓球好き、音楽好きです。飲み食い好きが高じて料理もします。2024年ソニーグループ(株)を退職し、同年より(株)fcuro勤務のAIエンジニアです。アルゼンチンタンゴ等の音楽について雑誌に文章を書いたりすることもあります。
なお、当然ながら本サイトでの私の発言は私個人の見解であります。所属組織の方針や見解とは関係ありません (一応お約束)。
商品へのリンクには以下のアフィリエイトが設定されている場合があります。
Amazon.co.jpアソシエイト
楽天アフィリエイト
一部語句を修正しました(内容的には変化ありません)。