よしむら、またラジオに出たってよ…吉村俊司のViaje de Tango
先日の よしむら、ラジオに出たってよ で以下のように書きました。
今は、その気になればインターネットのストリーミングサービスで様々な音楽に触れることはできますが、偶然ふと耳にするとか、ラジオのパーソナリティが曲について語ったことが印象に残る、というような経験はラジオならではだと思うのです。私がラジオで聴いていたのは大岩祥浩さん、谷川越二さん、竹村淳さん、といったすごい方々。もはや比べるのもおこがましいですが、その1/100でも1/1000でも私にできることがあるなら、ご協力するのが昔お世話になったラジオへの恩返しかな、と (もちろん本当に需要があるならですけどね)。
よしむら、ラジオに出たってよ
で、ほんとにご協力する機会をいただきました!前回と同じく東京都狛江市のコミュニティ FM 局 コマラジで毎週日曜正午から放送されている「Marcy & Magi の Tango en Tokio」という番組の中で、月一回「吉村俊司の Viaje de Tango」というコーナーを担当することになったのです。コーナータイトルは Marcy & Magi のお二人が考えてくださったもので、”Viaje de Tango” は「タンゴの旅」とか「タンゴの航海」という意味になります。ふらりと出た旅先での出会いのように、いろんなタンゴに触れられるコーナー…素敵な名前を頂いてとても嬉しいです。
さて、実際の旅の内容はどうしましょうか。今年2021年がピアソラ生誕100年にあたることは記念したいと思うものの、ピアソラの有名曲なんて私が紹介しなくてもあちこちで聴けますよね。一方でピアソラのマニアックな曲に走るのも多分自己満足で終わりそうです。そこでふと、先日まとめた ピアソラ、ピアソラ以外を弾く のことを思い出しました。ピアソラだって自作以外にもいろいろなタンゴを弾いていますし、いろいろなタンゴとつながっています。いっそここは勝手にピアソラを水先案内人にして、「ピアソラを起点としたいろいろなタンゴへの旅」というのもおもしろいのではなかろうか。
というわけで、これからしばらくは「ピアソラを起点としたいろいろなタンゴへの旅」の企画でコーナーを構成していきたいと思います。記念すべき第一回は、4月18日 (2021年) でした (すみません、過去形です)。
テーマはフリオ・デ・カロでした。事前に作ったメモの一部を公開しちゃいます。
- まずは一曲
- 曲:Chiclana / Astor Piazzolla y su orquesta típica (1947, SP)
- 作曲者はフリオ・デ・カロ
- ピアソラは多くのタンゴミュージシャンに曲を捧げてきたが、中でも有名なのがフリオ・デ・カロに捧げた「デカリシモ」
- 曲:Decarisimo / Astor Piazzolla y su Quinteto Tango Nuevo (1983, Live in Wien)
- フリオ・デ・カロ Julio De Caro ってどんな人?
- バイオリニスト、楽団指揮者、作曲家
- 1899年12月11日生まれ
- 当時のタンゴ界には異例の良家の出、12人兄弟の二男
- 父は音楽教授で、父のもとで音楽を学ぶ
- 兄フランシスコはピアニスト、弟エミリオはバイオリニスト
- 1916年タンゴ界にデビュー
- 1923年末、当時メンバーとして所属していたフアン・カルロス・コビアンの楽団が解散となり、メンバーを引き継ぐ形で自身の楽団を結成
- バンドネオン×2、バイオリン×2、ピアノ、コントラバスの六重奏
- タンゴに編曲の概念を導入
- トロイロ、プグリエーセ、ピアソラ等につながる系譜の祖
- 曲:Boedo / Julio De Caro y su orquesta típica (1928)
かけた曲の音源はこちら。
さてさて、このメモをもとに実際どんな風にしゃべったのか、聴いてみたいですよね?よね?(笑)
実際、マーシー&マギさんとのやり取りで生まれる雰囲気は無味乾燥なメモとはだいぶ違うと思いますし、マーシーさんが話してくださった情報もあります。ほーら聴きたくなってきた…
そんなあなたにお得な情報!
コマラジには番組サポーターという制度があって、一部の番組については月額550円で応援することができます。「Tango en Tokio」もそのシステムの対象で、サポーターになると過去に放送されたアーカイブが聴き放題なんです (特典は番組によって異なります)。今から登録しても、私が出た回も聴けます。というわけで、これを機会にこの番組を応援してみようかな、という気分になった方がいらっしゃいましたら、ぜひ募集ページ 集まれー!コマラジ番組サポーター をのぞいてみてください (以上、よしむら、ラジオに出たってよ からまるっとコピペ)。
そこまではまだ決心がつかない、という方は、ぜひ次回放送を聴いてみてください。私の次回出演は5月16日 (2021年) の予定ですが、番組自体は毎週日曜正午からやってますので、思い立ったらぜひ直近の日曜に。聴き方についてはマーシーさんのブログの「ラジオの聴き方」をご参照ください。
というわけで、今後とも「Marcy & Magi の Tango en Tokio」と「吉村俊司の Viaje de Tango」をよろしくお願いします!
卓球好き、音楽好きです。飲み食い好きが高じて料理もします。2024年ソニーグループ(株)を退職し、同年より(株)fcuro勤務のAIエンジニアです。アルゼンチンタンゴ等の音楽について雑誌に文章を書いたりすることもあります。
なお、当然ながら本サイトでの私の発言は私個人の見解であります。所属組織の方針や見解とは関係ありません (一応お約束)。
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“よしむら、またラジオに出たってよ…吉村俊司のViaje de Tango” に対して3件のコメントがあります。