昔々のベリカード発掘 (8) VNG (オーストラリア)
前回に続いてオーストラリアですが、今回は非常に地味な放送局です。
目次
標準電波
放送として送信されている電波のひとつに標準電波というものがあります。
標準電波、標準周波数報時電波(ひょうじゅんでんぱ、ひょうじゅんしゅうはすうほうじでんぱ)とは標準時と周波数の国家標準または国際標準として政府機関等が送信している電波のことである。
標準電波 – Wikipedia
ひたすら時報を流し続ける放送で、その時刻も放送に使用する電波の周波数も極めて正確であるように運営されています。日本の場合は情報通新研究機構 (NICT) が運営する JJY という局があります。過去には短波で音声による時報を放送していましたが2001年に廃止され、現在は長波で時刻データを流しています。電波時計はこの JJY を受信して時刻を合わせています。
ちなみに JJY は何かの略語ではなくコールサインです。
オーストラリアの標準電波 VNG
オーストラリアにも標準電波局がありました。コールサインは VNG。そのベリレターがこちらです。
1976年1月12日 08:39~09:01 GMT に周波数 12MHz で受信したことへの証明です。ひたすら時報を22分間聴き続けていたことになります (笑)。
レターには、ビクトリア州リンドハーストから放送されていること、同送信所は1929年に短波放送の実験局として開局し、時報放送としての VNG は1964年にオーストラリア郵政省によって発足したこと、等が書かれています。
現在は?
Wikipedia (英語版) によれば、VNG は2002年に放送を終了したとのことです。役割を終えたということですね。
卓球好き、音楽好きです。飲み食い好きが高じて料理もします。2024年ソニーグループ(株)を退職し、同年より(株)fcuro勤務のAIエンジニアです。アルゼンチンタンゴ等の音楽について雑誌に文章を書いたりすることもあります。
なお、当然ながら本サイトでの私の発言は私個人の見解であります。所属組織の方針や見解とは関係ありません (一応お約束)。
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