7月9日はアルゼンチンの独立記念日
1816年7月9日にアルゼンチンは独立を宣言しました。この当時はタンゴという音楽はまだ生まれていなかったのですが、その約100年後の1910年代はタンゴが徐々に市民権を得てきた時期で、独立をテーマにしたタンゴが書かれます。
ひとつは独立記念日の日付をそのまま題名にした “Nueve de julio” (7月9日)。ホセ・ルイス・パドゥラが作曲して1908年に初演、1918年に著作権登録。歌詞は後から複数のものがつけられ、1931年のリト・パジャルドによるものが一応定着したものの、基本的にはほとんど歌われず器楽演奏の録音が多くなっています。
もう一曲は “Independencia” (独立)。こちらはアルフレド・ベビラクァ作曲で1910年の7月9日初演。この日は独立運動の端緒となった1810年5月25日の5月革命からちょうど100年の年の独立記念日にあたります。
という訳でこの2曲の演奏をいくつか集めたプレイリストを作ってみました。よかったら聴いてみてください。
「7月9日」の方は歌手ワルテル・チノ・ラボルデとギターのディエゴ・ディピ・クイッコのデュオ、管楽器のチューバをフィーチャーしたロス・トゥバタンゴ、オラシオ・サルガン、オスバルド・プグリエーセ。一方「独立」の方は復古調の四重奏団クアルテート・デル・センテナリオ、ギタリストのアナリア・レゴとオルケスタ・コロール・タンゴ他との共演、そして定番のフアン・ダリエンソ、という内容になっています。
各楽団についてもう少し詳しく書くつもりでしたが、時間と体力の関係で断念します。音だけでもお楽しみください。
卓球好き、音楽好きです。飲み食い好きが高じて料理もします。2024年ソニーグループ(株)を退職し、同年より(株)fcuro勤務のAIエンジニアです。アルゼンチンタンゴ等の音楽について雑誌に文章を書いたりすることもあります。
なお、当然ながら本サイトでの私の発言は私個人の見解であります。所属組織の方針や見解とは関係ありません (一応お約束)。
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