歌劇「ブエノスアイレスのマリア」 CDリリース記念ライブ(2023/05/19 東京・吉祥寺 Star Pine’s Cafe)
2023年5月19日、柴田奈穂さん率いるタンゴケリードの主催による歌劇「ブエノスアイレスのマリア」のCDリリース記念ライブに行ってきました。
タンゴケリードによる「ブエノスアイレスのマリア」は前回は2021年12月22日、23日に東京・高円寺の座・高円寺2で行われました。ダンサーも登場して演劇的な演出もなされた公演は素晴らしいものでした。
その時の模様はライブ録音され、今年(2023年)1月にCDとしてリリースされました。この録音がまた素晴らしい!(私は昨年12月のBs. As. Tokyo Connectionで先行発売されたものを購入し、同ライブ出演者にサインを頂きました)
このCDのリリースを記念して行われたのがこの日のライブだったのです。
場所は東京・吉祥寺のライブハウス、Star Pine’s Cafe。決して大きいとは言えない会場で、演奏者、歌手、朗読を合わせて総勢14名がステージに並んだのは壮観、というかよく全員乗ったなあ、と思うほど。さすがに動きを伴う演出はなく、歌手と朗読は固定位置でダンサーの出演はありません。でもこの規模感が良かった。演奏自体のレベルアップとの相乗効果で、ものすごい音の密度を生み出していました。
前回課題に感じた字幕の見やすさは今回大幅に改善し、非常にクリアでした。場(曲)のタイトルが表示されたのもわかりやすくて良かったです。ただ、CGによる映像が時折字幕の背後で真っ白になり、そのタイミングだけ読めなくなってしまったことは残念でした。全体の中では一部ですが、せっかくクリアだっただけに惜しいと感じました。
前回ダンサー達が担当した群読については今回は録音だったのでしょうか。聴き取りやすくてとても良かったと思います。音楽のタイミングに合わせて流すのは実はものすごく大変だったのではないかと想像しており、字幕の表示と合わせてこの部分を担当したスタッフの方々のパーフェクトな仕事は称賛に値するするものだと言えるでしょう。
それにしても、主催のタンゴケリード団長・柴田奈穂さんのパワーには本当に驚かされます。今後も継続して演奏して行きたいとのことですので、大いに楽しみにしていたいと思います。小松亮太さんの公演と併せて、身近にこの素晴らしい作品を上演するアーティストが二組もいるという幸せを、我々はしっかりと享受したいものです。
歌劇「ブエノスアイレスのマリア」 CDリリース記念ライブ
日時:2023年5月月19日 (金) 19:30~
場所:東京・吉祥寺 Star Pine’s Cafe
作:アストル・ピアソラ、オラシオ・フェレール
出演:
- 小島りち子 マリア (歌手)
- KaZZma カントール (歌手)
- 西村秀人 ドゥエンデ (朗読)
- 早川純 バンドネオン
- 柴田奈穂 バイオリン
- 会田桃子 バイオリン
- 田中景子 ビオラ
- 橋本歩 チェロ
- 赤木りえ フルート
- 田中庸介 ギター
- 宮沢由美 ピアノ
- 田辺和弘 コントラバス
- 相川瞳 ビブラフォン、シロフォン
- 海沼正利 パーカッション
曲目:
【第一部】
- 第1場 アレバーレ (開始の合図)
- 第2場 マリアのテーマ
- 第3場 いかれたオルガニートへのバラード
- 第4場 カリエゴ風ミロンガ
- 第5場 フーガと神秘
- 第6場 ワルツによる詩
- 第7場 罪深いトッカータ
- 第8場 ミゼレーレ・カンジェンゲ
【第二部】
- 第9場 葬送のコントラミロンガ
- 第10場 暁のタンガータ
- 第11場 街路樹と暖炉に寄せる手紙
- 第12場 精神分析医のアリア
- 第13場 ドゥエンデのロマンス
- 第14場 アレグロ・タンガービレ
- 第15場 受胎告知のミロンガ
- 第16場 タングス・デイ (神のタンゴ)
卓球好き、音楽好きです。飲み食い好きが高じて料理もします。2024年ソニーグループ(株)を退職し、同年より(株)fcuro勤務のAIエンジニアです。アルゼンチンタンゴ等の音楽について雑誌に文章を書いたりすることもあります。
なお、当然ながら本サイトでの私の発言は私個人の見解であります。所属組織の方針や見解とは関係ありません (一応お約束)。
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