ザ・宇宙ステーションズ×THOMAS MARQUARDT (2024/01/11 東京・代官山 晴れたら空に豆まいて)
新年2つ目のライブ/コンサートはザ・宇宙ステーションズ×THOMAS MARQUARDT (トーマス・マルカート) でした。ザ・宇宙ステーションズはいつも月観ル君想フでのワンマンのライブを観ていたので、対バンありで場所も違うライブは新鮮です。
最初に登場したのはTHOMAS MARQUARDT。今回初めて知ったバンドで、事前に聴いたのはライブの告知に貼られていたこの曲のみでした。
ステージに現れたのは…あら、二人だけなんだ。ギター&ボーカルの高橋飛夢、ドラムスのマコトU.S.A.という編成。で、始まってみてびっくりしたのが高橋飛夢さんのギターのすごいこと!弾き語りなんだけど単にコードを弾くわけではなく、ベースとコードとメロディを組み合わせて歌伴として必要な要素をすべて一人で弾いてしまう感じなのです (いや、こう書くと弾き語りって普通そうじゃない?と言われそうですが😅 まあとにかくハイレベルです)。ハーモナイザーを駆使して低音を補うことでベースの不在もカバー。もちろんギターだけでなく、曲も歌声もなかなか心に残るものがあります。そして、このミニマルな編成でのツボを押さえたマコトU.S.Aさんのドラムス。しっかりビートを出しつつもシンバル類を抑えめにして空間を作っているように感じました。うん、かっこいいなあ。また機会があったらライブを観たいです。
休憩をはさんで後半はザ・宇宙ステーションズ。こちらは大好きなバンドです。前回観た2023/05/11のライブの2か月半後にキーボードの松田信男さんが亡くなったのはショックでしたが、キーボードは加わらずそのままのメンバーでの出演でした。ツインドラムス、ツインパーカッションに2管、ギター、ベースという大所帯は、THOMAS MARQUARDTの対極にあります。
のっけから「ザ・宇宙ステーションズです!ウチュウなんだからジじゃねえかって話もあるけどいーんだよそんなの。宇宙にはザなの。」とか何とか、佐野篤さんのトークは絶好調。演奏が始まれば泥臭いグルーヴの嵐!
ただ、どうもステージ上のモニターの関係か、ベースの特定の音が共鳴して音程が取れなくなる、と佐野篤さんがしきりに気にし始めます。そのせいで100%は乗り切れなかったような感じがしてちょっと残念ではありました。それでもそこは百戦錬磨の面々、ぐいぐいと来るリズムは身体を自然に動かし、低く太い声で歌われるメロディと歌詞はじわじわと染みてきます。
アンコールは上述の音響上の問題の影響かフリーセッションに。これがなかなかスリリングでちょっと得した気分でした。でもこれ、どうやって終わらせるのかな?と思っていたら、最後は「ジャングルGO」に着地して終了。
いろいろと対極にある2つのバンドを続けて聴くことで、双方の魅力がより浮き彫りになった感もあります。楽しい夜でした。
ザ・宇宙ステーションズ×THOMAS MARQUARDT
日時:2024年1月11日(木) 19:15〜
場所:東京・代官山 晴れたら空に豆まいて
出演:
- THOMAS MARQUARDT
- 高橋飛夢 (vo, g)
- マコト U.S.A. (ds)
- ザ・宇宙ステーションズ
曲目:
【THOMAS MARQUARDT】
ほぼわかりませんが、以下の曲は含まれていたと思います。
- 旅に出るのはいつもここから
- こんな時代に
- 東京駅
【ザ・宇宙ステーションズ】
- そのままいってしまいなさい
- ジャングルGO
- ひまわり
- ? (パブロ・カザルスが国連で「鳥の歌」を演奏する前に語った「故郷カタロニアの鳥はピースピースピースと鳴くのです」という話をモチーフにした曲)
- 男心
- アンコール:フリーセッション〜ジャングルGO
卓球好き、音楽好きです。飲み食い好きが高じて料理もします。2024年ソニーグループ(株)を退職し、同年より(株)fcuro勤務のAIエンジニアです。アルゼンチンタンゴ等の音楽について雑誌に文章を書いたりすることもあります。
なお、当然ながら本サイトでの私の発言は私個人の見解であります。所属組織の方針や見解とは関係ありません (一応お約束)。
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