ザ・宇宙ステーションズ (2024/05/09 東京・吉祥寺ROCK JOINT GB)
大好きなザ・宇宙ステーションズが吉祥寺に、ということで行ってきました。
何でしょう、めちゃめちゃ良かった。いや、いつも良いんだけど、少なくともここしばらくのライブの中では一番良かったです。ツインドラム、ツインパーカッション、ベース、ギターがもたらす怒涛のリズムとグルーヴ、二人のホーンの切れ味と情感、深みのある人の声。しっかりと統制された土台と自由さ。言葉に込められた大切な想い。様々な要素が絡み合った音楽でした。
音響的にも、自分の身体が振動し共鳴するのを感じながら、すべての歌詞がクリアに聞き取れるという絶妙のバランスでした。グイグイと来るグルーヴがバンドの身上でありつつ歌詞がとても重要な楽曲ばかりなので、この音響面でのバランスの良さもこの日のライブを特別なものにしてくれた重要な要素だったと思います。
印象的だったのは、「ジャングルGO」の多田暁さんのトランペットソロ。ジャズっぽい流れになったときに佐野篤さんのベースがさらっとファンクから4ビートっぽいランニングになって、でもさらっとまたもとに戻って、ああかっこいいなあ、と。また何曲か、チェロのピチカートでベースパートを弾いていたのも面白かったです。
チェロってこんなに低域出るのか、という驚きもあり (っていうかほんとにチェロですよね?)、 → チェロではありませんでした!佐野篤さんのマネージメントをされている吉村順子さんから、1/10サイズのコントラバスである旨教えて頂きました。ありがとうございました。
エレキベースとはもちろん違うアタックで、でもコントラバスよりは響きがタイトで (→上述の通りコントラバスでしたが、ボディサイズの違いで響きは少し違って聞こえました)、それを弾きながら歌う姿がまたかっこよくて。
第二部冒頭はステージの前に全員が並んで、ホーン2人がテーマを吹いて他全員がアフリカの太鼓を叩くという展開。血湧き肉躍る時間。
佐野兄弟の抱腹絶倒な会話も好調で、アンコールの曲の最終盤でわざと悪態をついてみる佐野篤さんは多分素晴らしい出来だったステージへの照れ隠しで、本当に良い時間でした。次回の吉祥寺でのライブは11月とのことで、今から楽しみです。
ザ・宇宙ステーションズ
日時:2024年5月9日 (木) 19:00~
場所:東京・吉祥寺ROCK JOINT GB
出演者:ザ・宇宙ステーションズ
曲目:
【第一部】
- 美味しそうなスープ
- ジャングルGO
- Blue Imelda
- 七色の音
- 鳥は鳴いている
【第二部】
- (パーカッションアンサンブル)
- そのままいってしまいなさい
- ランデヴー・サン
- 月の人海の人
- 蛇の歌
- 男心
【アンコール】
- DE ADEYO
卓球好き、音楽好きです。飲み食い好きが高じて料理もします。2024年ソニーグループ(株)を退職し、同年より(株)fcuro勤務のAIエンジニアです。アルゼンチンタンゴ等の音楽について雑誌に文章を書いたりすることもあります。
なお、当然ながら本サイトでの私の発言は私個人の見解であります。所属組織の方針や見解とは関係ありません (一応お約束)。
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2024/05/18 文中チェロとしていた楽器は1/10サイズのコントラバスだったそうです。その旨加筆修正しました。
Blue Imeldaのスペルが誤っていたので修正しました。