MIKA Brasil Jazz Big Band (2024/08/22 東京・渋谷 JZ Brat)

ピアニスト、コンポーザーMikaさんの主宰するビッグバンドのライブ。バンド名ではBrasil Jazzを名乗っていますが、実際にはブラジル北東部ペルナンブーコ州ヘシーフェ (レシーフェ) のカーニバルの音楽「フレーヴォ」にほぼほぼ特化したバンドです。私はずーっと前の2016年にたまたま同バンドのライブを観てフレーヴォの楽しさに目覚めたものの、その後聴く機会がなかったので今回はとても楽しみにしていました。

楽しさに目覚めて楽しみにしていた割には普段全然フレーヴォを聴いていないので、個々の楽曲のことなどはよくわかりませんが、とにかく楽しい！本場のバンドよりはテンポを抑えめのようなのですが、それでも結構な高速フレーズを全員で疾走する感じは爽快です。特にサックス陣がハモりながら滑らかにフレーズを吹く感じが個人的には何ともわくわくしてしまいます。

そしてダンス！ゲストのSaayaさんがフレーヴォのダンスには必須の小さな傘を持って踊る姿のかっこいいこと！元々格闘技のカポエイラを土台とする踊りだそうで、非常に激しくアクロバティックな動きのダンスです。傘も武器を禁じられた人々がかわりに持っていたものだったとか。

ステージ上だけでなく客席の間も回りながら踊ってくれました。私の席の目の前で踊ってくれた時にはちょっとドキドキ(笑)

演奏者の中では、レジェンド級のアルトサックス奏者グスターヴォ・アナクレートさんのソロが素晴らしかったです。どこがどう違うのか全く言葉では説明できないのですが、彼のソロになると耳が反応してしまいます。

演奏された曲目は、第一部5「日本組曲」と第二部2 (曲名わからず) がMikaさんのオリジナルで、前者はブラジル由来ではなリズム、後者はマラカトゥというリズム。第二部1「メランシア (スイカ)」はサンバ。あとは全部フレーヴォでした。あ、第二部最後のMikaさんの誕生日を祝うサプライズ「ハッピーバースデイ」は別です。

YouTubeにはアンコールの際の映像が上がっていましたので貼っておきます。最初に客席から出てきて踊っている方もプロのダンサーの方のようです。