斎藤充正著「アストル・ピアソラ 闘うタンゴ 完全版 上下巻」出版記念トーク&小松亮太キンテートライブ (2025/03/11 東京・江古田Buddy)
「アストル・ピアソラ 闘うタンゴ」(斎藤充正・著、青土社) は、ピアソラのみならずタンゴ全般に関するさまざまな知識についてずっとお世話になってきた本。27年前に出た初版は辞書・事典のように何度も繰り返し開いてきたのでかなりボロボロになってしまった。そして今年の2月27日、その大著が全面的に改訂された「完全版」として、上下巻合わせて約1200ページという分量で出版された。

その出版を記念してのトーク&ライブがピアソラの104回目の誕生日にあたる3月11日に東京・江古田のライブハウスBuddyで行われた。
著者斎藤充正氏のトークでは、サブスクやYouTubeには存在しない貴重な映像や音源がたくさん登場。なんでそんなの持ってるの?と言いたくなるものばかりなのだが、そこはやはり持つべき人のところに情報は集まるもの (もちろんそこに至るためのリサーチや人脈構築など、ご本人の並々ならぬ尽力があればこそ)。公式な記録や公式にリリースされた音源だけではわかり得ないアーティストの経歴の欠けたピースを埋めるものとして丹念に拾い集めたそれらの映像・音源は、まさにこの大著の成り立ちの証であり、この日はその一端を垣間見せてもらえた気分である。もっとも、そういうことを置いておいても一曲一曲がとても魅力的で楽しめたのだが。
小松亮太キンテートの演奏は、彼等がピアソラにフォーカスして演奏するのを聴くのは久しぶりだったが、やはりさすがの内容。いわゆるコンチネンタル・タンゴの有名曲「ジェラシー」のピアソラによるアレンジや、ジャンヌ・モローの映画のために書かれた「死」といった曲も演奏された。
そういえば初版本が出る少し前ぐらいの頃から何年もに渡り、Buddyにはよく通って小松亮太のライブを観たものだった。客席では当時知り合いになった方との久しぶりの再会も。加えて最近知り合いになった方やSNSではつながっていても直接会うのは初めての方まで、様々な方とあいさつを交わし、ちょっと同窓会のような気分も味わえた。司会のMarcyこと村山雅史の甲高い声と雨を呼ぶ力(笑)も健在。Xではこんな投稿もしていただいた (チラシの向きを逆にすればよかった)。
実際のところ私は全然コレクター気質じゃなくて、この年代以降のチラシやチケットは未整理のまま。
この日自分では全然写真を撮らなかったのももったいなかった。
斎藤充正著「アストル・ピアソラ 闘うタンゴ 完全版 上下巻」出版記念トーク&小松亮太キンテートライブ
日時:2025年3月11日(火) 19:30~
場所:東京・江古田Live in Buddy
出演者:
曲目: (小松亮太キンテートの演奏曲目のみ)
【第一部】
- Libertango リベルタンゴ (Astor Piazzolla)
- Oblivion オブリビオン (Astor Piazzolla)
- Jealousy ジェラシー (Jacob Gade)
【第二部】
- Muerte 死 (Astor Piazzolla)
- Concierto para quinteto キンテートのためのコンチェルト (Astor Piazzolla)
【アンコール】
- La cumparsita ラ・クンパルシータ (Gerardo H. Matos Rodríguez)
ちなみに池之端の古書ほうろうさんでは「『アストル・ピアソラ 闘うタンゴ 完全版』刊行記念フェア」開催中 (2025/02/27~05/05)。また4月16日にはイベントも予定されている。詳しくは下記へ。
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卓球好き、音楽好きです。飲み食い好きが高じて料理もします。2024年ソニーグループ(株)を退職し、同年より(株)fcuro勤務のAIエンジニアです。アルゼンチンタンゴ等の音楽について雑誌に文章を書いたりすることもあります。
なお、当然ながら本サイトでの私の発言は私個人の見解であります。所属組織の方針や見解とは関係ありません (一応お約束)。
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斎藤充正さんのお名前を当初誤って表記していました。大変失礼しました。現在は修正済みです。