Dino Saluzzi – Anja Lechner / Ojos Negros

日本タンゴ・アカデミーによる2008年12月7日のタンゴ・セミナーで取り上げたCDの4枚目のご紹介。

黒い瞳(ディノ・サルーシ/アニア・レヒナー)

(私は米国盤 ECM 1991 を所持)
バンドネオン奏者ディノ・サルーシと、ロザムンデ弦楽四重奏団のメンバーでもあるチェロ奏者アニア・レヒナー(セミナー当日はアンヤ・レヒナーと言ってしまったが、アニアが正しいようなのでここに訂正します)のデュオによる録音。これも2007年のリリースだが、単純に個人的に最近購入した、という理由で今回の紹介の対象としてしまった。
セミナー当日はタイトル曲「黒い瞳」をかけたが、アルバム中既存のタンゴはこの1曲のみで、他はタンゴ、フォルクローレ、クラシックなどさまざまな要素が混在するサルーシの自作曲で占められている。ECM特有の張り詰めた雰囲気の中、極めて美しくかつスリリングな演奏が展開されている。
なお、何年か前に、サルーシとロザムンデ四重奏団による”Kultrum”(日本盤は「サロン・デ・タンゴ」)という傑作アルバムがリリースされており、こちらもすばらしい。

Kultrum(Dino Saluzzi/Helmut Nicolai/Andreas Reiner/Simon Fordham/ROSAMUNDE QUARTETT)

YouTubeにもサルーシ=レヒナーの映像があったが、あまり音がよくなくて「こんなものか」と思われるのももったいないのでここには載せない。興味のある方は探してみてください。
[Posted on 2008-12-25]

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