【2011年振り返り】 日本タンゴアカデミーのセミナーでコメンテーターをつとめる
せっかくサイトのデザインまで変更したのに、またまたずいぶん間が開いてしまった。で、この年の瀬ギリギリになってこの一年を振り返る記事を書いてみようと思う。どこまで振り返られるか…まあ、最悪年明け以降も続くということでよろしく。
なお、振り返りにはツイッターのツイートを手がかりに使おうと思う。
さて、比較的最近のこの件から。
11日(日)1330~1630に東医健保会館で行われる日本タンゴアカデミーのタンゴセミナーでコメンテーターをつとめます。テーマは「今年聴いたタンゴ」。私を含めて計4名が担当します。非会員も2千円で参加可能。興味のある方はぜひ! tangoacademy.jp/?q=yotei/204— よしむらさん (@yoshish) 12月 9, 2011
2011年12月11(日)「タンゴの日」に、日本タンゴアカデミーによるタンゴセミナー「今年聴いたタンゴ」が行われた。コメンテーターは齋藤冨士郎、脇田冨水彦、丹羽 宏の各氏と私。皆さんそれぞれ特徴の出た選曲で非常に楽しめるセミナーだった。私がかけたのは以下の曲。
1. La Rayuela (P. Ziegler) – Pablo Ziegler Quartet / Tango meets Jazz (Kind of Blue, 10017)
2011年タンゴ界最大の事件といえばパブロ・シーグレルの来日だろう。当日の音源、映像は残念ながらリリースされていないので、比較的最近のアルバムからご紹介。アルバムタイトルは下記Amazonにある”Tango & All That Jazz”の方が正しいかもしれない。
Tango & All That Jazz(Pablo Ziegler Quartet/Stefon Harris)
2. Viejo Smocking (E. Barbieri – C. Flores) – Pablo Aslan / Tango Grill (Sound Brush, RR 955)
タンゴとジャズの融合に早くからトライしているニューヨーク在住のアルゼンチン人コントラバス奏者、パブロ・アスランのアルバム。ア・ラ・パリージャ(譜面を用いないで行うセッション。譜面の乗っていない譜面台を焼肉の焼き網に見立てて、アルゼンチンの焼肉「パリージャ」から名前をとってこう呼ぶ)を現代的に解釈することで「グリル」になった、ということか。Amazonで買えるのはレーベル、番号違いでジャケットデザインもSound Brushの盤とは違うが、内容は同じ。
Tango Grill(Pablo Aslam)
このアルバムをベースにしたスミソニアン博物館主催のコンサートが、なんと丸ごとYouTubeに上がっているので紹介しておく。
当日かけた盤はラティーナにて取扱中。
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3. Organito de la tarde (C. Castillo – J. Castillo) – Trío Central / Falsa Alarma (EPSA, 1266-02)
ヨーロッパで活躍するタンゴ・トリオ。バンドネオンはドイツ人、ピアノとコントラバスはドイツ在住アルゼンチン人。がっしりした骨格の堂々たるタンゴ。
Falsa Alarma(Trio Central)
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4. Canción de ausencia (R. Pansera – R. Lambertucci) – Cuarteto de Julio Coviello / Catorce (レーベル、番号なし)
オルケスタ・ティピカ・フェルナンデス・フィエロのバンドネオン奏者フリオ・コビエジョの率いる四重奏。リズムはタンゴだが精神はロック。
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映像もご紹介。
5. Fruta amarga (H. Gutierrez – H. Manzi) – La Chicana / Revolución o Picnic (De Ferrari, CH005)
結成15周年を迎えたアチョ・エストルとドロレス・ソラによるタンゴユニット「ラ・チカーナ」の2枚組アルバム。ロック的感覚を持ちつつ、ルーツ志向でもある。真面目にふざけたような内容が彼らの真骨頂。AmazonではMP3ダウンロードで取扱中。
Revolución o Picnic (Covers)(La Chicana)
Revolución o Picnic (Composiciones de Estol)(La Chicana)
CDはラティーナで。
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6. 花咲くオレンジの木 (V. Expósito – H. Expósito) – あがた森魚 / 誰もがエリカを愛してる (ディスクユニオン / Qpora Purple Hz, QPHZ002)
2011年最大の問題作!?本格的タンゴ・ミュージシャンをバックに繰り広げられるあがた森魚独特のA型(あがた)タンゴ。
誰もがエリカを愛してる(あがた森魚)
7. Recuerdo (O. Pugliese) – Boquitas Pintadas / Tango (レーベル、番号なし)
女性ばかりの五重奏。演奏力は高く、聴き応えあり。
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こちらも映像をば。
最後に私のプログラムではないが、この日齋藤冨士郎さんが紹介してくださったレオポルド・フェデリコとスサーナ・リナルディのデュオで「マレーナ」の映像を。2011年5月のライブで、フェデリコ84歳、リナルディ75歳。円熟の極みです。
卓球好き、音楽好きです。飲み食い好きが高じて料理もします。2024年ソニーグループ(株)を退職し、同年より(株)fcuro勤務のAIエンジニアです。アルゼンチンタンゴ等の音楽について雑誌に文章を書いたりすることもあります。
なお、当然ながら本サイトでの私の発言は私個人の見解であります。所属組織の方針や見解とは関係ありません (一応お約束)。
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