Ruby 2.1.0とgem 1.8.25をさくらのレンタルサーバにインストールする
ここしばらく当ブログのシステム(tDiary)のアップデートをサボっていたのだが、さすがにこのままではいざという時に追いつけなくなる、ということで重い腰を上げてみた。現時点(2014年2月8日)での最新版の4.0.2のリリースノートを見てみると…
tDiary 4.0.2 は Ruby 1.9.3 以降で動作します。すでにサポートが終了している Ruby 1.8 では動作しませんので、ご注意ください。
(tDiary.org – tDiary-4.0.2 リリースより)
一方、現在使っているさくらのレンタルサーバで提供されているRubyは
ruby 1.8.7 (2012-10-12 patchlevel 371) [i386-freebsd7]
なので、これでは動かない(新しくしてほしいなぁ)。というわけで、まずは新しいRubyを自分のローカル環境にインストールすることにした。ついでに後々のことを考えてgemも入れておく。幸い既に先人がいろいろ試しているので、参考にする。今回主にお世話になったのはこちら。
さくらのレンタルサーバに Ruby 1.9.3 と gem をインストール – TMD45INC!!!
目次
前提
私の環境では、OSは
FreeBSD 7.1-RELEASE-p16 (SAKURA11S) #0: Fri May 4 06:01:53 JST 2012
である。シェルはcsh、インストール先は$HOME/localとする。作業領域としては$HOME/tmpを使う。
$HOME/local/binにパスを通しておく。cshの場合は$HOME/.cshrcに以下を追加。
setenv PATH $HOME/local/bin:$PATH
一度
%source .cshrc
で再読み込みしておく。
libyamlのインストール
上記の先人によればlibyamlが必要とのこと。よってLibYAML – PyYAMLから最新版を取得。2014年2月8日現在の最新版は0.1.5。
%cd ~/tmp %wget http://pyyaml.org/download/libyaml/yaml-0.1.5.tar.gz
あとは展開してconfigure、make、make installを実行するのみ。configure時に–prefixでインストール先を指定しておく。
%tar zxvf yaml-0.1.5.tar.gz %cd yaml-0.1.5 %./configure --prefix=$HOME/local %make %make install
Ruby 2.1.0のインストール
Rubyのダウンロードページから最新版を取得。2014年2月8日現在の最新版は2.1.0。
%cd ~/tmp %wget http://cache.ruby-lang.org/pub/ruby/2.1/ruby-2.1.0.tar.bz2
展開してconfigure、make、make installを実行。configureについては–prefixに加えて–with-opt-dirでlibyamlをインストールした先を指定する。
%bzcat ruby-2.1.0.tar.bz2 | tar xf - %cd ruby-2.1.0 %./configure --prefix=$HOME/local --with-opt-dir=$HOME/local %make %make install
$HOME/.cshrcに下記を追加。
setenv RUBYLIB $HOME/local/lib/ruby/site_ruby/2.1.0:$HOME/local/lib/ruby
一度.cshrcを再読み込みしてからrubyのバージョンを確認。
%cd %source .cshrc %ruby --version ruby 2.1.0p0 (2013-12-25 revision 44422) [i386-freebsd7.1]
OK!
gemのインストール
$HOME/.cshrcに下記を追加しておく。
setenv GEM_HOME $HOME/local/lib/ruby/gems
.cshrcを再読み込みし、RubyForge: RubyGems: ファイルリストから最新版を取得。2014年2月8日現在の最新版は0.1.5。
%cd %source .cshrc %cd tmp %wget http://rubyforge.org/frs/download.php/76729/rubygems-1.8.25.tgz
展開したら、setup.rbを実行することでインストールが完了する(先の$GEM_HOMEにインストールされる)。
%tar zxvf rubygems-1.8.25.tgz %cd rubygems-1.8.25 %ruby setup.rb
バージョン確認。
%gem --version 1.8.25
これで全て完了。本来の目的であるtDiaryのアップデートについては別途改めて(明日以降かも)。
卓球好き、音楽好きです。飲み食い好きが高じて料理もします。2024年ソニーグループ(株)を退職し、同年より(株)fcuro勤務のAIエンジニアです。アルゼンチンタンゴ等の音楽について雑誌に文章を書いたりすることもあります。
なお、当然ながら本サイトでの私の発言は私個人の見解であります。所属組織の方針や見解とは関係ありません (一応お約束)。
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