昔々のベリカード発掘(2) ラジオ・キエフ
少年時代の趣味 BCL (Broadcasting Listener、和製英語らしいけど) で集めたベリカード (Verification Card、受信証明書) を紹介する記事、8年前に1回だけ書いてその後全然続いていませんでしたが、心機一転書いてみようと思います。
今回はラジオ・キエフ。そう、ウクライナのキエフの放送局です。
今ロシアとの闘いに苦しんでいるウクライナを少しでも応援したい気持ちから、何か家にウクライナと繋がりがあるものは…と探していて見つけました。ただ、実際はソ連の時代のウクライナ、ウクライナ・ソビエト社会主義共和国のものですから、今のウクライナ政府とは真逆の方を向いていた時代の記録でしかありません。これでは応援にはならないですね…。
日付は1975年10月5日。海外向け英語放送を受信してもらったものです。当時私は小6で、ほとんど英語もわからないにも関わらず雑誌に出ていたお手本を頼りに受信報告を書いていました。今思えばよく通じたものだと思います。ちなみに右下に “73’s from RADIO KIEV” とありますが、この 73 という数字は1973年のことではなくて、電信 (モールス通信) で「さようなら」を意味する略号です (参考:通信用語の基礎知識 無線・アマチュア編 73)。周波数 12050 kHz はラジオ放送に割り当てられた周波数帯から外れていましたが、その分見つけやすく聴きやすかった記憶があります。
さて、現在のウクライナの海外向け放送についても調べてみました。放送局名は英語表記では Radio Ukraine International で、ラジオ・キエフという名前ではなくなっていました。
英語放送もあるようですが、現在の状況下でどうなっているかは確認できていません (何かわかったら追記します)。2022年3月2日0時過ぎの時点では、上記サイト右端の LIVE BROADCAST に並んでいるボタンをクリックすると、男性のウクライナ語らしき言葉の話に複数の女性の英語等による話が重なって聞こえました。非常に聞きにくいのですが、意図したものなのか、何かトラブルなのか…。
いずれにしても、彼等の発信する情報に耳を傾けることはささやかながら応援になるかもしれません。ネットなら聞いていることがアクセス数の形で伝わりますから、それだけでも励みにはなると思います。もっとも戦争当事国の発信ですから、情報そのものについては吟味が必要ではありますが。
という訳で、超久しぶりの昔々のベリカード発掘でした。せっかく再開したので今度こそ続けてみようと思います。また次回!
卓球好き、音楽好きです。飲み食い好きが高じて料理もします。2024年ソニーグループ(株)を退職し、同年より(株)fcuro勤務のAIエンジニアです。アルゼンチンタンゴ等の音楽について雑誌に文章を書いたりすることもあります。
なお、当然ながら本サイトでの私の発言は私個人の見解であります。所属組織の方針や見解とは関係ありません (一応お約束)。
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