新型コロナ感染記
今週のテレワークランチ (2022/08/08~09) にもちょっと書きましたが、新型コロナに感染して 2022/08/10~19 は自宅療養していました。自分の備忘録も兼ねてその間のことを書いておこうと思います。
なお、諸々の対応は自治体によって異なり、またその時の感染状況によっても随時変化しているようです。以下は2022年8月の東京都杉並区在住者の例であることをご承知ください。
目次
訪れは突然に
異変はまず妻に。8月7日 (2022年) 発熱し、念のため家庭内隔離となりました。その時点では自分の体調に異変はなく、濃厚接触者として気をつけて生活することになりました。
8月9日の日中までは何の異変もなかったのですが、同日夜にちょっと喉に違和感。翌10日朝までは発熱はなかったものの、昼頃には37.5℃の発熱。ああ、これは…と検査をしてくれる発熱外来を探すことにしました。
杉並区の 相談窓口、Q&A、保健所の取り組み 経由で 診療・検査医療機関の一覧(東京都福祉保健局ホームページ)の診療・検査医療機関マップを見ると、ウチのかかりつけ医は対応していないことが判明。近場の医療機関のいくつかに電話してみたものの時間外だったり当日予約は終了していたり。改めて 東京都発熱相談センター に電話してみたところすんなりつながり、3つほど医療機関の紹介を受けました。そのうちのひとつに受付時間に合わせて電話してみたところこれまたすんなりつながり、当日15:40の予約が取れました。
公共交通機関の使用は不可なので自転車でその病院に赴き、抗原検査を受けたところものの数分で
妖精です…じゃなかった、陽性です。
その後、医師の診断を経て感染確定。前日の喉の不調を症状発現の起点=0日目としてそこから10日間の療養期間に突入したのでした。
ちなみに妻が受けた PCR 検査の結果も陽性で、こちらは17日までが療養期間となりました。
ワタクシのスペック
ちなみに私、どういう素性かというと…
- 居住地 東京都杉並区
- 年齢 59歳
- 性別 男
- 身長 172cm
- 体重 87kg
- BMI は30未満なので肥満による重症化リスクには非該当 (ギリギリですけど)
- 持病 睡眠時無呼吸症候群
- CPAP 使用
- 一応リスク要因
- ワクチン接種 3回
- 全てファイザー
- 3回目接種日 2022年3月23日
- 外出等の状況 ほぼ近隣の散歩や買い物のみ
- 仕事はテレワーク、最終出社は7月21日
- 同居家族 妻、次男
- 大学生の次男は授業はリモートのみ、しかも夏休み中で外出はほぼ近隣のみ
- 妻は電車通勤あり
発熱の順番からしても、妻が外で感染してしまってそこから家庭内感染した、という事で間違いないでしょう。次男は幸いその後も発症しませんでした。
自宅療養期間突入に際しての連絡等
受診した病院では自宅療養になる旨の説明があり、東京都福祉保健局による「PCR 検査を受けた方へ」「東京都宿泊療養施設のご案内」というプリントをもらいました。また携帯電話番号等の連絡先情報を紙に書きました。
もらったプリントに書かれている内容はごく一般的なことでしたが、保健所からの電話聞き取り調査について手書きで下記の追記がありました。
65歳未満の基礎疾患のない軽症の方
ショートメールでご連絡が入ります
詳細は区のホームページ「感染した場合は」をご確認ください
プリント「PCR 検査を受けた方へ」の手書き追記
ちなみに文中にある杉並区の 感染した場合 のページを開くと
感染者が激増しているため、保健所から電話連絡をする対象者を変更します。
保健所からの初回連絡はショートメッセージ(SMS)で届きます(65歳未満の方)
保健所が医療機関からの「発生届」を受理した翌日を目途に、療養に関するご案内をショートメッセージ(SMS)でお送りします。SMSに記載したURLから、症状が出た日や持病の有無などを入力して下さい。また、療養期間中は日々の体調を1日1回以上入力してください。
杉並区 感染した場合
とありました。区のページに書かれた内容ですのであくまで杉並区での運用ですが、電話連絡の代わりにショートメールが来るということと理解しました。
病院での諸々を終えたのが16時過ぎで、同日の19時頃まず厚生労働省からショートメールが来ました。内容は関連情報へのリンクのみ。
翌11日の17時頃には予告どおり杉並区役所からのショートメールが来ました。内容は
- HER-SYS ID の告知
- 症状の出た日や持病の有無等について記入する Web ページのリンク
- 療養証明書の発行にも必要な情報なので必ず記入するように、との注意
- 必要に応じて連絡する可能性の示唆
- 日々の体調を記入する My HER-SYS のリンク
- その他相談先のリンクや電話番号等
でした。最初のリンク (症状の出た日や持病の有無等について記入する Web ページ) にアクセスすると、杉並区による「新型コロナウイルス感染症 陽性者入力フォーム」というページが開きました。おそらく他の自治体では電話による聞き取りが行われる内容を杉並区ではここに記入する形にしているのだと思います。HER-SYS ID を入力し、細々とした設問に答えて入力完了。
2つ目のリンク 「My HER-SYS」は先日システム障害で有名になったやつですね。こちらは区独自ではなく全国共通のシステムです。初回アクセス時はアカウント登録 (メールアドレスとパスワードの設定)、HER-SYS ID の入力を行います。その後、日々の体調を入力するためのボタンがあるのでそこを開いてその日の状況を入力したのですが、実はその下に基本的な情報 (区のページに入力した内容と同じようなもの) を入力するためのボタンもありました。こちらは見逃してしまいそうなので要注意です(二度手間なので本当は杉並区のページへの入力が反映されていて欲しいところですが、まあ難しいでしょうね)。
その後は療養期間終了までどこからか電話がかかってくることはなく、こちらから一方的に My HER-SYS に健康状態を入力するのみでした。基本的に体調の大きな悪化はなかったせいもあると思いますし、煩わしくなくてよかったのですが、万一体調が悪化したときにちゃんとケアしてもらえるのかちょっと心配になったりもしました (そういう時はこちらから電話するパスも確保されているので、躊躇せずそちらを使うことが必要になるかと思います)。
自宅療養サポートセンター 「うちさぽ東京」
食料品の配送、パルスオキシメーターの借用については、放っておいても誰もケアしてくれないので自分からアクセスする必要があります。
連絡先は東京都の自宅療養サポートセンター「うちさぽ東京」です。リンク先をよく読まずに電話をしてしまったのですが、実は食料品については
同居されている方や知人から買い物の支援を受けられない方、またはインターネット通販や宅配サービス等での食料品の調達が難しい方など、食料の調達が困難な方 (7月26日正午から対象者を変更しました)
サポートセンター「うちさぽ東京」 【うちさぽ東京の食料品配送について】
とのことで、ネット通販が使える上無症状の同居家族がいる我が家は対象外でした。電話口でもその旨の説明があり、感染者急増のなかで本当に必要な方のところに確実に届けるための変更とのことでしたので、もちろん了承しました。
パルスオキシメーターの方は問題なく借用可能で、11日の電話申し込みに対して13日に届きました。
ちなみにこちら、当然ながら療養期間終了後は返却が必要です (説明書には療養期間終了後3日経過してから返却、とありました)。返却用のレターパックの封筒が同封されているので、それに入れてポストに投函すればOKです。
症状の経過
体温と血中酸素飽和度 (SpO2、8/13午後から) をグラフにしてみました。
それなりに高熱が出ましたが、ロキソニンを服用するとすんなり下がったのでそれほど辛くはありませんでした。13日はロキソニン服用なしで最高37.5℃、14日以降は36℃台でした。熱以外では咳と喉の痛み、鼻水がありました。特に12日明け方から朝にかけて喉の痛みがひどく、固形物が飲み込める気がしなかったので、朝食はお粥とゼリーに。でもその後は痛いながらも嚥下に支障はなくなり、普通の食事に戻りました。
味覚、嗅覚に異常を訴える人が多いようですが、幸い私はそのような症状はありませんでした。
血中酸素飽和度は概ね97%前後で推移しました。
療養中の生活
同居家族のうち次男は発症しなかったので、妻と私はそれぞれ個室に籠って宅内隔離となりました。もちろんトイレ、洗面所、浴室は共通のものを使いますが、同時に同じ空間に2人が存在しないように気をつけて、換気をしっかりしました。
妻の療養期間終了のは17日までは宅内を自由に動けるのは次男のみで、この間は彼が我々の食事の準備をはじめとする家事全般をワンオペでこなしてくれました。しばらく彼には頭が上がりません。
ちょうど良い機会なので読んでいなかった本でも読もうと思っていましたが、あまりそちらは捗りませんでした。勉強のために買ったプログラミングの本の例題をやったり、ちょうど入手したばかりの本を優先的に読んだり、ブログを書いたり、という日々でした。
療養期間中に書いたブログはこちら。
17日からは仕事にも復帰しました。テレワークのおかげで出社停止にも関わらず仕事ができるのは良いのか悪いのか。結局、12日は元々有給休暇を入れており、15日、16日は会社全体で一斉休暇だったので、コロナのせいで休んだのは10日のみ。複雑な心境です。
予後、後遺症
20日からは外出も再開。基本的に元気です。ただ、ちょっと喉と鼻に違和感は残っています。またこれはコロナのせいかどうかよくわかりませんが、日中変な眠気があります。ちょうど抗ヒスタミン系の鼻炎薬が引き起こす眠気に似た感じです。そんな後遺症は聞いたことがありませんが、私の個人的な感覚として記録しておきます。
以上、私の新型コロナ感染の記録でした。幸い軽く済んだのは本当にラッキーだったと思いますが、一方でもし重かったら大丈夫だっただろうか、という不安を感じたのも事実です。
特に、症状を感じたときに受診する医療機関の候補とそこへの移動手段、療養期間中の食事の確保、家族がかかったときの隔離の体制や家事分担 (今回の我が家では分担どころか1人に集中でしたが) とやるべき家事の優先度、等については平時によく考えておくべきだったと思います。この点は反省しつつ多くの人にお伝えしたいと思います。
卓球好き、音楽好きです。飲み食い好きが高じて料理もします。2024年ソニーグループ(株)を退職し、同年より(株)fcuro勤務のAIエンジニアです。アルゼンチンタンゴ等の音楽について雑誌に文章を書いたりすることもあります。
なお、当然ながら本サイトでの私の発言は私個人の見解であります。所属組織の方針や見解とは関係ありません (一応お約束)。
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