喜多直毅クアルテット『舞曲』(2022年9月15日 東京・田園調布 いずるば)
バイオリン奏者・喜多直毅さん率いるクアルテットが二人のダンサーを迎えて行った公演に行って来ました。
いつもの喜多直毅クアルテットのコンサートと同様、1時間ノンストップの演奏。抽象的な動きを続けるベネディクト・ビリエさん、やはり抽象的ながら時に酔いのような具象も連想させるジャン・サスポータスさん。中盤にミニのワンピース姿で登場したジャンさんは、そのギャップから笑いを誘いつつ、仕草は本当に少女のようでした。
ダンスなしで演奏された「峻嶺」が演奏のクライマックス。その厳しさと激しさから一転、穏やかな音楽と共に訪れたラストシーンは、これからもずっと胸に残るであろう美しさでした。ジャンさんとベネディクトさんが手を取り合って登場した姿は長年連れ添った夫婦のよう。見つめ合ったりはぐらかしたり、タンゴダンスのアブラッソのような抱擁も交えて互いを慈しみ合い、並んで座って遠くを見る二人。そこに流れる優しさと愛に満ちた時間はとても大切なものに感じられました。
喜多直毅クアルテット『舞曲』
日時:2022年9月15日 (木) 19:30~
場所:東京・田園調布 いずるば
出演:
- 喜多直毅クアルテット
- ジャン・サスポータス (ダンス)
- ベネディクト・ビリエ (ダンス)
卓球好き、音楽好きです。飲み食い好きが高じて料理もします。2024年ソニーグループ(株)を退職し、同年より(株)fcuro勤務のAIエンジニアです。アルゼンチンタンゴ等の音楽について雑誌に文章を書いたりすることもあります。
なお、当然ながら本サイトでの私の発言は私個人の見解であります。所属組織の方針や見解とは関係ありません (一応お約束)。
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