EBISU Bloomin’ Jazz Garden マリーザ・モンチ (2024/05/11 東京・恵比寿 ザ・ガーデンホール)
2007年に初めてそのステージを観て以来私が女神として崇め奉るマリーザ・モンチ様。その女神様の来日公演があったのです。まずブルーノート東京での公演が発表されたのですが、そちらはちょっと油断してたらすぐにチケット完売。意気消沈していたらEBISU Bloomin’ Jazz Gardenにも出演することがわかり、こちらは無事チケットを確保できました。
というわけで行ってきました。
ホールでのスタンディング公演でした。もう少し整理番号が若ければ椅子に座れたかも、という感じで椅子席のすぐ後ろほぼ真ん中を一旦は確保したのですが、よんどころなき事情 (トイレねw) にて一旦その場を離れたため何列か後ろに。この辺は一人で行った宿命ですね。一応何とかステージは見える状況だったので良しとします。開演前にはホールもいっぱいになり、身動きが取れないほど。ブラジル人の方々、コアなブラジル音楽ファンと思しき方々があちこちに。
上のポスターのマリーザはカラフルな花とひらひらの白ですが、ステージに現れた姿は意外にも上下黒のパンツスーツ。シックな装いです。にこやかに歌う姿は今回も神々しく美しい。あ、主催者が写真上げてくれていました。
最初はちょっと声が出ておらず若干の不調を感じましたが、曲が進むにつれて伸びやかで柔らかな歌声が戻ってきて、そこからはもう完璧でした。
知っているメロディーはたくさんありましたが、曲名とはなかなか一致しないのが残念なところ。崇め奉る割にはその程度か、と言われればおっしゃる通りと認めざるを得ません。いや、その程度の者にも等しく微笑んでくださるのが女神様なので…ってちょっとキモいのでここまで😅
分かる範囲で言えば、2007年のコンサートのオープニング曲だった “Infinito Particular” や最近のヒット曲 “Ainda Bem” はやっぱり盛り上がります。椅子に座りながら「100年前の素晴らしい曲を歌います。ブラジル人なら誰でも知ってる曲ね。」と言ったあと “Meu coração …” と歌い出した “Carinhoso” はバンドの演奏共々絶品。そのバンドは、大黒柱のダヂ (b, g) を中心とした4人編成で、ポップ、ロックからアコースティックな楽器によるトラディショナルなスタイルまで、しなやかでダイナミックな演奏は素晴らしい物がありました。キーボードがいない編成でしばしばシンセサイザーやサンプリングの音が聞こえたのはプログラミングなのでしょうが、そのトリガーはどうしていたのかな…等というところに興味を惹かれたり。個人的に大好きな “Carnavália” では叫びたくなる衝動に駆られたり。
叫びたいと言えば、ブラジル人の皆さんはまさに叫んでいて、その盛り上がりは尋常ならざるものがありました。一部の日本人も含めてほぼ全曲一緒に歌って踊り、禁止のアナウンス等どこ吹く風で写真やビデオを撮りまくり、そして拍手と大歓声。それに笑顔で応えるマリーザ。写真やビデオはちょっとどうかと思うけど、ブラジル人、ブラジル音楽ファンのライブを心底楽しむ姿勢はちょっとうらやましくもありました。
アンコールの “Amor I Love You” と “Já Sei Namorar” を終え、指でハートを作って笑顔で去るマリーザ。休憩なし、MCも最小限で歌い通した1時間半ほどの濃密な時間は夢のようでした。
EBISU Bloomin’ Jazz Garden マリーザ・モンチ
日時:2024年5月11日(土) 19:00〜
場所:東京・恵比寿 ザ・ガーデンホール
出演者:
- マリーザ・モンチ Marisa Monte (vo, g)
- ダヂ Dadi (b, g)
- ダヴィ・モライス Davi Moraes (g)
- プピーロ Pupillo (ds)
- ペドリーニョ・ダ・セヒーニャ Pedrinho da Serrinha (per, cavaquinho)
曲目:文中述べた通り自分ではごく一部しかわかりませんでしたが、中原仁さんがセットリストを上げてくださっていたので共有します。
卓球好き、音楽好きです。飲み食い好きが高じて料理もします。2024年ソニーグループ(株)を退職し、同年より(株)fcuro勤務のAIエンジニアです。アルゼンチンタンゴ等の音楽について雑誌に文章を書いたりすることもあります。
なお、当然ながら本サイトでの私の発言は私個人の見解であります。所属組織の方針や見解とは関係ありません (一応お約束)。
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