マレー飛鳥、北村聡『サウンド・アンド・ブレス~音と呼吸』リリース記念 ミニライブ&サイン会 (2025/02/23 東京・渋谷 タワーレコード渋谷店)
そこに響いたのは心に染みる音、心も身体も躍る音。

アルバムリリース記念のインストアライブということでコンパクトに約40分ほどの内容だったが、この素晴らしいデュオの魅力の一端を垣間見ることが出来た。アルバムタイトルに含まれる「呼吸」という言葉からは、まさに空気を吸って吐いて音を出すバンドネオンがまず連想されるが、バイオリンのフレージングにもまたはっきりとした息遣いがある。その呼吸を伴う音、生きた音こそが音楽なのだ。
楽曲は挟間美帆、中島ノブユキへの委嘱作品をはじめどれも魅力的。中でも個人的には最後の2曲が最も印象的だった。北村聡作「祝祭」は、アルゼンチンのフォルクローレ (チャカレーラかな?) を思わせる6/8拍子が弾ける。一転、マレー飛鳥作「スティル」は深い祈りが心に響く。
現在二人は西日本を中心としたツアーに出たところ。東京での直近の公演は東京・春・音楽祭のミュージアムコンサートで、4月9日(水)14時からということなので私はちょっと行くのは難しいかもしれない。改めて10月ごろに東京でリリース記念コンサートをやるそうなのでそちらを楽しみに待ちつつ、それまではアルバムで二人の「音と呼吸」を楽しみたい。

マレー飛鳥、北村聡 『サウンド・アンド・ブレス~音と呼吸』リリース記念 ミニライブ&サイン会
日時:2025年2月23日(日)
場所:東京・渋谷 タワーレコード渋谷店
出演者:
曲目:
- One Evening ある夕べに (マレー飛鳥)
- Contra 対比 (Gerardo di Giusto)
- Praise the Spring and Dance 春を讃え、そして踊れ (挟間美帆)
- The Interrupted Time 遮られた時間 (中島ノブユキ)
- Festivo 祝祭 (北村聡)
- Still スティル (マレー飛鳥)
卓球好き、音楽好きです。飲み食い好きが高じて料理もします。2024年ソニーグループ(株)を退職し、同年より(株)fcuro勤務のAIエンジニアです。アルゼンチンタンゴ等の音楽について雑誌に文章を書いたりすることもあります。
なお、当然ながら本サイトでの私の発言は私個人の見解であります。所属組織の方針や見解とは関係ありません (一応お約束)。
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