記憶している曲だけ順不同にて (メモなし、配布物なしなもので…)
タンゴのリズムはピアノの左手とコントラバスによって創り出される。 だから、ピアノの熊田洋さんとコントラバスの東谷健司さんのデュオ <エル・タンゴ・ビーボ>の音には、タンゴの本質が凝縮されているのだ。
彼等が毎月第1月曜に出演している赤坂のミュージックカフェ「なかがわ」は、 気軽に音楽とお酒の楽しめる小さな店。 7月3日はエル・タンゴ・ビーボのホームページ6万アクセス記念ということもあり、 満員のお客さんの中での演奏となった。
30分演奏して30分休む、というステージが4回繰り返され、 存分にタンゴを堪能することができた。 曲目はCDに収録された曲が中心で、 渋い魅力に溢れた名曲の数々がシンプルなアレンジで奏でられ、素晴らしかった。 オリジナルの「ラ・カジェシータ」も楽しくかつ味のあるタンゴで、 今後何度も聴けることを期待したい。
ゲストのうち歌手の堀尾暁子さんは、 以前新宿のエル・パティオでも聴いたことがある方 (4月度月報の 音楽実演鑑賞/会田桃子(vn)、青木菜穂子(pf)、川波幸恵(bn)他を参照)。 タンゴに出逢う前はシャンソンなども歌っていたとのことで、 今回も古めのレパートリーと柔らかな発声が魅力的であった。
一方、ヴァイオリンの会田桃子さんは完全に飛び入りだったようで、 トリオの演奏を聴けたのは儲けもの。 至近距離で聴く音は生々しく、骨太で力強かった。 以前エル・タンゴ・ビーボと近藤久美子さんとのトリオで聴いて気に入っていた 「フリオ・デカロ・メドレー」を再び聴くことができ、感激した。
上にも述べたが、この日はエル・タンゴ・ビーボのホームページ6万アクセス記念ということで、 ミニマムチャージ不要 (1ドリンクで最後まで粘ることが可能) ということになっていたのだが、当然ながら私および同行者は その恩恵に浴することは不可能であった (つまりはたくさん飲んだということね)。
[2000.7.28記]
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最終更新: Jul 28, 2000