れれれ?1月はライブに一つも行っていないぞ! 私としては異常事態かも。
今や日本を代表するタンゴ・ミュージシャン、小松亮太の新譜。 今回は編成、曲目ともバラエティーに富んでいて、 これまでのコンセプト主導気味のアルバムとは雰囲気が異なる。 というより、このバラエティーこそが今回のコンセプトであろうか。 ちょっと変わった雰囲気の「リベルタンゴ」、 ピアノ + ヴァイオリン + コントラバスのトリオによる演奏でライブでは大人気の 「エル・ジョロン」、 おなじみ「情熱大陸」のタンゴ版、など聴きどころが多いが、 何といってもタンゴ的解釈による「バンドネオン・コンチェルト」は白眉。
1999年に亡くなった大作詞家エンリケ・カディカモが作曲した器楽曲集。 リズミックな昔の味の曲、ロマンチックな曲のいずれも魅力的。 アフリカのリズムの雰囲気を持つパーカッションが参加し、 うまくタンゴに溶け込んでいる。 現代の最高峰のミュージシャンが参加しており、 中でもフェルナンド・スアレス・パスがやっぱりものすごく濃いヴァイオリンを聴かせている。 アルゼンチン盤 (原題は「Cadicamo 2000」) をラティーナが輸入し、 日本独自のライナー、ジャケットで販売。
現代タンゴの巨匠オスバルド・プグリエーセの器楽曲の録音を集めたもの。 このアルバムには1943-46年の録音が収められている。 「マラ・フンタ」「ラ・ジュンバ」などは後年再録音されたものが決定盤となるが、 この時期の比較的あっさりした演奏と聴き比べるのも興味深い。 なお、プグリエーセのEMI/OdeonでのCDは、 今のところきちんと整理された編集がなされておらず、 私としては重複を恐れてなかなか手を出せずにいたが、 これからしばらくはトロイロと共に地道に買い揃える予定。
アニバル・トロイロ楽団の1946-48年の録音。 この頃はピアノにホセ・バッソが在籍し、 アルヘンティーノ・ガルバンが編曲を提供していた。 歌手はアルベルト・マリーノ、フローレアル・ルイス、エドムンド・リベロで、 中でもリベロの「スール」は傑作。インストは1曲のみ。
フランスの冬季限定チーズ。 妻が雑誌で見て「ぜひ食べたい」と買ってきたもの。 木製の箱の中に入っているチーズは周囲が樹皮で覆われている。 表面のカビの部分を取り除くと中身はトロトロ。 ゆでたジャガイモやバゲットに付けて食べると…至上の幸せ (もちろん傍らには赤ワイン)。 あと少しでなくなる、というところまで来たら、 ニンニクのみじん切りを入れて白ワインを少し注ぎ、 オーブンで木箱ごと焼いて、チーズフォンデュのように食べる (雑誌に紹介されていた食べ方だが、このチーズではポピュラーらしい)。 これがもう…たまんないです。
こんなわけわからん説明じゃなくて、 ちゃんとした紹介をしているページを見つけたのでこちらもご参照されたし。
この中の「ゆうこのチーズ・ライブラリー」で紹介されている。
実は縁あって、音楽雑誌「ラティーナ」でディスコ・ガイド (新譜情報) などの執筆をすることになってしまった。 かけ出しライターであるが、どうかよろしく。
[2001年2月6日・記]
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作成: Feb 06, 2001
最終更新: Feb 06, 2001