ついに米国および英国によるアフガニスタンへの空爆が始まってしまいました。
もちろん、9月11日の米国における同時多発テロは絶対に許せない行為です。 当事者たる米国人が怒りにまかせて報復を考えることもわからないではありません。 しかし既に多くの人が口にしている通り、 軍事的な報復は新たなテロを誘発するだけであると私も思います。 事態は拡散し収拾がつかなくなります。 この後続くであろう暴力の連鎖とおびただしい流血を思うと、 何とか報復軍事行動を止める手はないものか、と考えてしまいます。 とりあえず、せめて行動している人達を応援するため、以下のサイトを紹介します。
ペシャワール会、日パ旅行社の緊急レポートについてはある方からメールで教えて頂きました。(2001.10.22)
さて、我が日本の誇る超高支持率内閣の小泉首相は、 今回の米国の行動を全面的に支持するようです。 そして、自衛隊の海外派遣についても、 憲法とのずれがあることを承知の上で進めようとしています。
議論もなくなし崩しに事を進めるつもりのようで、危険きわまりないものと言えるでしょう。 これに対するものとして、 例えば自由党の小沢一郎氏の指摘は一読の価値があります。
小沢氏はどちらかといえば、 きちんと議論して正当な形で自衛隊の派遣を行いたいという見解を持っているようです。 これは私とは必ずしも同じ意見ではないのですが、 現在の状況に対する認識は至極もっともであり、 我々国民の問題である、という指摘は耳が痛いものがあります。
基本的に小泉首相の政策は、靖国問題でも見られたように、 自分がやりたいと思うことをやる、というだけのような気がします。 やりたいことを正当化するために何やら理屈を付けていますが、 自衛隊を軍備として国際的に通用するものとしたい、 今回は緊急事態であるという大義名分のもとで議論なしに実績を作る最良のチャンス、 という魂胆が見え見えです。 自衛隊派遣に反対する人はもちろん、 積極的に派遣を考える人であっても、このいい加減さにはもっと怒るべきです。
私自身は、 とにかく報復行為そのものに対して日本は一線を画すべきだと考えています。 米国の軍事行為をサポートする形での自衛隊派遣にも反対です。