- 2002.1.10 20:00〜
- 東京・六本木スイートベイジル stb139
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黒田亜樹(pf)
- Chica (vn)
- O.K. Strings
- クラッシャー木村、伊藤佳奈子、門脇大輔(vn)
- 吉田有紀子、細川亜維子(va)
- 森田香織、大友肇(vc)
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東谷健司(cb)
- ゲスト:北村聡(bn)
第1部
- 降る星の如く/ Lluvia de estrellas (オスマル・マデルナ) -北村+黒田+ Chica & O.K. Strings +東谷
- ブエノスアイレスの夏/ Verano Porteño [Verano Porteno] (アストル・ピアソラ) -黒田+ Chica & O.K. Strings +東谷
- ラ・プニャラーダ/ La puñalada (ピンティン・カスティジャーノス) - Chica & O.K. Strings +東谷
- コラレーラ/ Corralera (アンセルモ・アイエタ) - Chica & O.K. Strings +東谷
- 想いの届く日/ El día que me quierras [El dia que me quierras] (カルロス・ガルデル) - Chica & O.K. Strings +東谷
- ワルツ(無題) (Chica) - Chica & O.K. Strings +東谷
- 天使の死/ La muerte del ángel [La muerte del angel] (アストル・ピアソラ) - Chica & O.K. Strings +東谷
- 対位法で/ Contrapunteando (エドゥアルド・ロビーラ) -北村+黒田+ Chica & O.K. Strings +東谷
- ピアノとオルケスタのために/ Para Piano y Orquesta (エドゥアルド・ロビーラ) -北村+黒田+ Chica & O.K. Strings +東谷
- ソニコ/ Sonico (エドゥアルド・ロビーラ) -北村+黒田+ Chica & O.K. Strings +東谷
第2部
- ラ・クンパルシータ/ La cumparsita (G.H.マトス・ロドリゲス) -黒田+ Chica +東谷
- アレグロ・タンガービレ/ Allegro tangabile (アストル・ピアソラ) -黒田+ Chica +東谷
- バンドネオン協奏曲/ Concierto para bandoneón [Concierto para bandoneon] (アストル・ピアソラ) -北村+黒田+ Chica & O.K. Strings +東谷
- 第1楽章アレグロ・マルカート/ 1er movimiento Allegro marcato
- 第2楽章モデラート/ 2do movimiento (moderato)
- 第3楽章プレスト/ 3er movimiento Presto
アンコール
- 鮫/ Escualo (アストル・ピアソラ) -黒田+ Chica & O.K. Strings +東谷
- 現実との3分間/ Tres minutos co la realidad (アストル・ピアソラ) -北村+黒田+ Chica & O.K. Strings +東谷
東京ピアソラランドのライブ2日目。前日と編成は同じだが一部メンバーが入れ替わり、またゲストとしては若手バンドネオン奏者のホープ北村聡を迎え、プログラムも一部異なるものであった。
オープニングは黒田のピアノが大活躍する「降る星の如く」。前日の重苦しいスタートに比べると、華やかで美しいこの曲は聴衆を引き込む上でも効果があったと思う。北村は一旦引込み、以後しばらくは前日の第1部の前半と同じ曲目でプログラムは進行。
そして、再び北村が登場し、この日の目玉の一つであるエドゥアルド・ロビーラの作品3曲が続けて演奏された。いずれも2001年暮れに行われた小松亮太3daysの初日でやはり北村、黒田、Chicaらによって演奏された曲目だが、演奏内容はより充実し、聴き応えがあった。特に北村の柔らかく美しい音色は小松とはまた違った個性で、純粋な美しさを追及したロビーラの曲想にもぴったりであった。
第2部は東京ピアソラランドで最も自由度が高く面白い演奏が展開される黒田+ Chica +東谷のトリオでスタート。重厚な「ラ・クンパルシータ」も快速の「アレグロ・タンガービレ」もとても良い。そしてラストは全員で「バンドネオン協奏曲」。ソリストの北村の端正で清冽な演奏は、前日の小松の熱気とはまた違った魅力があった。
アンコールの「鮫」、「現実との3分間」の素晴らしい演奏で充実の2日間のライブは締め括られた。
全体に前日よりもリラックスして、バランスの良い演奏であったと思う。ロビーラなどの意欲的な選曲も良く、いつもながら内容の濃いライブであった。
(筆者体調不良による執筆中断などにより、公演から大幅に遅れてのレポートとなってしまったことをお詫びします)。