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東京ピアソラランド- Piazzolla Spirit Opens 2002 -第2日(2002.1.10)


よしむらのページ音楽的実演鑑賞の記録:東京ピアソラランド- Piazzolla Spirit Opens 2002 -第2日(2002.1.10)


データ

曲目

第1部

第2部

アンコール

所感

東京ピアソラランドのライブ2日目。前日と編成は同じだが一部メンバーが入れ替わり、またゲストとしては若手バンドネオン奏者のホープ北村聡を迎え、プログラムも一部異なるものであった。

オープニングは黒田のピアノが大活躍する「降る星の如く」。前日の重苦しいスタートに比べると、華やかで美しいこの曲は聴衆を引き込む上でも効果があったと思う。北村は一旦引込み、以後しばらくは前日の第1部の前半と同じ曲目でプログラムは進行。

そして、再び北村が登場し、この日の目玉の一つであるエドゥアルド・ロビーラの作品3曲が続けて演奏された。いずれも2001年暮れに行われた小松亮太3daysの初日でやはり北村、黒田、Chicaらによって演奏された曲目だが、演奏内容はより充実し、聴き応えがあった。特に北村の柔らかく美しい音色は小松とはまた違った個性で、純粋な美しさを追及したロビーラの曲想にもぴったりであった。

第2部は東京ピアソラランドで最も自由度が高く面白い演奏が展開される黒田+ Chica +東谷のトリオでスタート。重厚な「ラ・クンパルシータ」も快速の「アレグロ・タンガービレ」もとても良い。そしてラストは全員で「バンドネオン協奏曲」。ソリストの北村の端正で清冽な演奏は、前日の小松の熱気とはまた違った魅力があった。

アンコールの「鮫」、「現実との3分間」の素晴らしい演奏で充実の2日間のライブは締め括られた。

全体に前日よりもリラックスして、バランスの良い演奏であったと思う。ロビーラなどの意欲的な選曲も良く、いつもながら内容の濃いライブであった。

(筆者体調不良による執筆中断などにより、公演から大幅に遅れてのレポートとなってしまったことをお詫びします)。

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